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久保建英がレアル相手にイエロー2枚誘発も…マジョルカの健闘“前半だけ”で泥沼5連敗

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MFフェデリコ・バルベルデと対峙するMF久保建英

[3.14 ラ・リーガ第28節 マジョルカ 0-3 R・マドリー]

 ラ・リーガは14日、第28節を行い、MF久保建英所属のマジョルカレアル・マドリーに0-3で敗れた。久保にとっては期限付き移籍元との古巣対決。来季復帰のためにアピールが求められる一戦で2枚のイエローカードを誘発するも、ゴールに絡めないまま途中交代となり、チームも悪夢の5連敗を喫した。

 ホームのマジョルカは4連敗中と苦しい状態で迎える今節。前半戦では1-6の完敗を喫したR・マドリーをホームに迎えた。対するR・マドリーはミッドウィークに欧州CL決勝トーナメント1回戦でパリSGを破っており、勢いはあるが疲労が蓄積されている状況。それでもFWカリム・ベンゼマら7人が連続先発し、CLでは出場停止だったMFカゼミーロとDFフェルラン・メンディもピッチに立った。

 久保は4-4-2の左サイドハーフで先発し、DFルーカス・バスケスとマッチアップ。するとさっそく前半5分、浮き球パスに反応した久保は左サイド深くをえぐり、カゼミーロとの駆け引きで中央突破を選択。やや後ろから倒されたが、ファウルはもらえない。対するR・マドリーは6分、FWビニシウス・ジュニオールのスルーパスを受けたベンゼマが左足で狙うも、マジョルカGKセルヒオ・リコが落ち着いたセービングで処理した。

 前半7分、久保は自陣で相手にプレッシャーをかけると、ロドリゴとの交錯で転倒。ロドリゴの腕が顔面に入っていたが、ファウルは取られなかった。同10分には左サイドで前進した久保が対角へのスルーパスを狙うも、DFダビド・アラバにカットされて通らない。同11分にはマジョルカに決定機。DFブライアン・オリバンのアーリークロスにFWベダド・ムリキがボレーで合わせたが、フィニッシュの精度を欠いて枠を外れた。

 なおも互角の戦いを見せるマジョルカは前半17分、右サイドからのパスを受けた久保が前進を試み、ややタッチが長くなってボールが流れそうになるも、カウンターを仕掛けようとしたMFフェデリコ・バルベルデの振った足が久保に当たってファウル。バルベルデにはイエローカードが提示された。そして同18分、このFKをMFダニ・ロドリゲスが短く出すと、久保がワンタッチで左足ミドルシュート。しかし、これはうまくミートせずに右へと外れた。

 対するR・マドリーもクロースが単発でシュートを狙うが、なかなかゴールはこじ開けられない。すると前半35分、次の決定機もマジョルカ。D・ロドリゲスのスルーパスにFWアンヘル・ロドリゲスが反応すると、あわや1対1というシチュエーションはDFナチョ・フェルナンデスにカバーされたが、こぼれ球を拾ったDFパブロ・マフェオがゴール前に持ち込んで左足で狙う。ところがシュートは右ポストをかすめながらもゴールマウスを外れていった。

 前半43分、R・マドリーはメンディの斜めのパスをベンゼマが収め、ラストパスを受けたビニシウスがゴール前に侵入するも、懸命についていったマフェオがスライディングでシュートブロック。マジョルカは1点もののビッグプレーでピンチを防いだ。さらに同44分、R・マドリーは左サイドを前進したビニシウスのノールックパスからアラバが鋭い左足シュートで狙うも、ここでオリバンが立ちはだかった。

 前回対戦ではハーフタイムに途中交代した久保だったが、この日は後半もピッチへ。すると6分、左サイドでボールを持った久保はムリキとのワンツーで攻め上がると、L・バスケスに後方から倒されてファウルを獲得。L・バスケスのイエローカードを誘った。それでもこのセットプレーが不発に終わると、同10分にR・マドリーが先制点。バルベルデがMFイドリス・ババにプレッシャーをかけてベンゼマがボールを奪い、ラストパスに抜け出したビニシウスが落ち着いて決めた。

 その後はR・マドリーが主導権を握り、後半31分には中盤を起点としたカウンターから左サイドに展開し、ベンゼマが敵陣に突破すると、折り返しのボールをビニシウスがキープ。後方からアプローチしてきたマフェオに倒され、PKを獲得した。これをベンゼマが決めてスコアは2-0。同33分、マジョルカは久保を下げてMFイ・ガンインを入れた。

 なおもR・マドリーは止まらない。後半37分、途中出場のDFマルセロがクロースのショートコーナーを受けてクロスを上げると、ゴール前で合わせたベンゼマがヘディングシュートで追加点。今季22ゴール目で3点差とした。ところが同40分、ベンゼマは左足首のあたりを押さえてピッチに座り込み、ロッカールームへ。交代枠を使い切っていたためR・マドリーは最後10人で戦うことになった。

 思わぬ形で数的優位に立ったマジョルカは後半44分、右サイドからのクロスに反応したイ・ガンインが惜しいヘディングシュート。直後にはイ・ガンインが今度はエリア内でドリブルを仕掛け、相手と交錯しながら転倒した。だが、マルセロの適切なチャージだったとしてファウルの笛は鳴らされず。そのまま試合はタイムアップし、R・マドリーが3-0の圧勝で4連勝を果たした。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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