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渡邊凌磨が2列目で躍動!10人のFC東京は交代選手が攻撃活性化 アルベル監督「評価に値する」

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途中出場で存在感を放ったFC東京DF渡邊凌磨

[3.15 ルヴァン杯グループD第1節 FC東京0-0磐田 味スタ]

 FC東京は後半15分に退場者が出るアクシデントに見舞われたが、10人で引き分けに持ち込んだ。試合後、アルベル監督は「1人退場者を出した後もボールを大切にプレーし続けることができた」と前向きに収穫を語った。

 G大阪戦から中2日でターンオーバーを敢行し、10人を変更。プレスがはまらず、流動性を欠いた前半を0-0で折り返すと、後半15分にDFエンリケ・トレヴィザンが一発退場。残り時間を10人で戦うことになったが、守りには入らなかった。

 攻めの交代策で、まずはデビュー戦となった高校2年生の大型センターバックDF東廉太(FC東京U-18)を緊急投入。後半22分にはFW高萩洋次郎、MF平川怜、DF渡邊凌磨を送り込むと、途中出場の3人が攻撃を活性化させた。

 数的不利の状況で攻撃は研ぎ澄まされ、ゴールに迫るチャンスを創出。アルベル監督は「セレッソ戦でも1人少ない状況になったが、その際はずるずると守備に入ってしまった。それを改善して、今日は1人少ない中でもいつも通りのプレーができたことは評価に値する」とチームの成長を称えた。

 渡邊は今季、本職ではない右サイドバックを任されているが、この日は2列目で躍動した。「相手のポジショニングを見ながら(立ち位置を)変えた」と縦横無尽に動いてボールに絡み、攻撃の突破口となった。「相手の5枚のラインの前に大きいスペースが見えていたので、そこを使った」。鋭いドリブルで左サイドを仕掛け、カウンターを導くなど、劣勢を跳ね返してチャンスを生み出した。

 決定機は後半44分だった。CKのこぼれ球に反応し、ペナルティエリア手前でフェイントを入れて左足に持ち替え、鋭いミドルシュート。枠内を捉えたビッグチャンスだったが、惜しくも相手GKのビッグセーブに阻まれた。昇格組との対戦に「勝たなきゃいけない相手だと、みんなの共通認識があった」。勝利へのこだわりをピッチ上で表現し、力強く攻撃をけん引した。

(取材・文 佐藤亜希子)
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