beacon

“攻めの采配”的中も謙遜した森保監督「選手たちのタフな戦いと準備を称賛してもらえたら」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表森保一監督

[3.24 W杯最終予選 日本2-0オーストラリア シドニー]

 劇的勝利でのW杯予選突破を導いた交代策にも満足した様子は見せなかった。日本代表森保一監督がカタールW杯出場を決めた最終予選オーストラリア戦(○2-0)の終了後、オンラインで行われた記者会見に出席。報道陣からMF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)を起用した攻めの采配を称えられる場面もあったが、「選手たちのタフな戦いと準備を称賛してもらえたら」と冷静に振り返った。

 0-0で迎えた後半39分、日本はそのままオーストラリアに引き分けても、最終節のベトナム戦でドロー以上に持ち込めればカタールW杯出場が決まるという状況だったが、森保監督は三笘とMF原口元気(ウニオン・ベルリン)を投入。ここからさらに攻撃が活性化し、同44分からの三笘の劇的な2ゴールにつながった。

 森保監督は三笘の起用について「直近の試合(オーステンデ戦)で45分やっていて、十分に代表の試合に使えるというパフォーマンスを確認して招集し、使い方に関してはこちらに集まってきて、コンディションを見て、攻撃の切り札として起用できると考えた」と説明。報道陣の起用への質問に「試合の流れと選手の疲労具合を見て、交代のカードを投じていく采配が当たったと言われることについてはありがたいと思う」と答えた。

 それでも「選手たちが常に戦ってくれて、次への準備をしてくれた結果がつながって、今日の2-0の勝利になった。選手たちのタフな戦いと準備を称賛してもらえたらと思う」と目線を選手たちへ。勝利を奪いに行った攻めの采配についても「チームにも選手にも伝えていたのは、今日勝利を目指して戦った上で、われわれが勝ってW杯出場を掴み取ろうということ。それを考えた結果の選手交代だった。私の采配というよりも選手たちがこの試合に勝って決めようということで、先発の選手、サブの選手、サポートに回った選手みんなが意思統一してくれて戦った結果」とあっさり振り返った。

(取材・文 竹内達也)
●カタールW杯アジア最終予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧
●2022W杯カタール大会特集ページ

TOP