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[MOM3782]桐光学園MF小西碧波(新2年)_強みの守備で課題も、起死回生の同点弾!

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後半18分、桐光学園高MF小西碧波が右足で同点ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.25 船橋招待U-18大会 名古屋U-18 2-2 桐光学園高]

 クラセン王者のゴールに渾身の一撃を突き刺した。桐光学園高は1-2の後半18分、左クロスのこぼれ球を拾ったMF小西碧波(新2年=シュートジュニアユースFC出身)が巻き込むように右足を振り抜く。リスクを負って前に出たボランチが、起死回生の同点ゴールを決めて歓喜の雄叫び。強豪・名古屋U-18相手に引き分けへ持ち込む、価値ある一撃だった。

「試合を通して(名古屋U-18の)個でボールを持たれて剥がされることが多くて、自分でも守備の部分でできていないことがあったので、あそこに入って行った時にここは自分が決めてやろうと強く思って入りました。あれは気持ちで押し込んだみたいな形です」

 圧倒的な走力が武器のボランチはこの日、攻守でボールに係る回数を増やしていた。だが、技術力高い名古屋U-18の選手に寄せることはできていたものの、リスクを考え過ぎて行き切ることができなかった。

「課題が出ました。(剥がされてしまうことを)気にしてしまうところがある、先輩の山市(秀翔、3年=日本高校選抜)君を参考にしなければいけない部分があると思いますし、彼はあそこで出て行って奪い取るところまでできるので、そこ自分の課題かなと思います」。ベンチから求められていたのは奪い取ること。守備バランスを意識しながら、先輩のように相手の懐に潜って奪い取れる選手になる。

 鈴木勝大監督は、青森山田高3冠メンバーで町田入りしたMF宇野禅斗のようなボランチになることを期待。今冬、1年生ながら選手権のベンチ入りも経験した文武両道のボランチは「(準々決勝で敗れた)悔しさは忘れませんし、今の課題とか、攻撃の部分でもフィニッシャーになるという部分でも磨きを掛けて、ベスト4に連れていけるような存在になりたいです」と誓った。昨年は関東U-16トレセンも経験している実力派。期待に応え、チームをより上のステージへ導く存在になる。

(取材・文 吉田太郎)

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