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【布陣あり】ベトナム戦は久保・三笘・旗手ら先発か!? W杯へ序列変わるか森保J、異例のフルメニュー公開で紅白戦

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異例のフルメニュー報道公開で紅白戦を行った日本代表

 日本代表は27日、カタールW杯アジア最終予選ベトナム戦(29日・埼玉)に向け、千葉県内でトレーニングを行った。試合2日前の練習は通常、冒頭15分間のみ報道陣に公開されているが、すでにW杯出場権を獲得しているためか急遽フルメニュー公開で実施。ホテル調整のDF中谷進之介(名古屋)を除く23選手が参加し、ベトナム戦を想定した布陣を敷いたミニゲームも行った。

 ミニゲームはハーフコートで実施。先発組とみられる11人が4-3-3のシステムを組み、ベトナムを想定した3-5-2のサブ組に挑んだ。主力組のGKは権田修一川島永嗣が交代で務め、最終ラインは左からDF中山雄太、DF谷口彰悟、DF吉田麻也、DF山根視来。アンカーにはMF柴崎岳が構え、インサイドハーフは左にMF旗手怜央、右にMF原口元気が入った。ウイングは左にMF三笘薫、右にMF久保建英。1トップはFW上田綺世が務めた。

 サブ組はベトナムが普段採用している3バックシステム。GKはシュミット・ダニエル谷晃生が交代で務め、最終ラインは左からDF佐々木翔齊藤俊秀コーチ、DF植田直通。ウイングバックは左にDF長友佑都、右にMF伊東純也が入り、3ボランチはMF守田英正のアンカーにMF南野拓実とMF田中碧のインサイドハーフという並び。2トップにはFW浅野拓磨とFW林大地が入った。

【ビブスなし】
    上田
三笘 旗手 原口 久保
    柴崎
中山 谷口 吉田 山根
   権田(川島)

【ビブスあり】
   浅野  林
   南野  田中
長友   守田   伊東
 佐々木 齊藤C 植田
   シュミット(谷)

 ミニゲーム中には2タッチ以下、1タッチなどの制限が設けられ、森保一監督が積極的に指示。ボールがサイドにあるタイミングで上田に「綺世、準備するよ!」と呼びかけたり、齊藤コーチが縦へのフィードを通した場面で「トシナイス!あれ狙ってくるよ」と相手の狙いを印象付けたりしていた。また最終ラインを横断するビルドアップが見られた際には「そうしたらこうなるよ!」と狙いどおりに相手の陣形を動かせる手応えものぞかせつつ、プレーの合間には「もちろん縦は狙うけど、サイドがおそらく空いてくるから揺さぶりながら」と具体的な意識づけを行っていた。

 ミニゲームでの先発組がベトナム戦で起用されるとなると、旗手は待望のA代表デビュー。上田と三笘はA代表初先発となり、久保、中山とともに東京五輪組が先発の5人を占める形となる。また直近の最終予選で先発機会が少なかった原口、柴崎にとっては再アピールに向けた大きなチャンス。キャプテンの吉田、最終予選で実績を残しつつある谷口、山根らとの融合にも期待がかかる。

 チームはその他、9対9+フリーマン3人(フリーマンは柴崎or吉田+GK2人)のポゼッション練習や、クロスから3人一組でのシュートにつなげる練習などを実施。終了後には原口、浅野、南野、上田、林、久保の6人が追加でシュートを特訓したほか、伊東と中山が1対1、柴崎がミドルシュート、谷口と植田がヘディング、旗手と田中がパスと、それぞれの重点要素に取り組んでいた。

 ベトナム戦は埼玉スタジアム2002で29日午後7時35分にキックオフ。11月下旬に開幕するカタールW杯に向け、フレッシュなメンバーも交えたサバイバルがスタートする。

(取材・文 竹内達也)
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