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パリ五輪世代が初のタイトルに王手…成長を見守る大岩監督「選手たちの目に意気込みを感じる」

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大岩剛監督

 パリ五輪世代のU-21日本代表は、ドバイカップU-23で3得点無失点の2連勝。10か国参加の中で、首位サウジアラビアに次ぐ2位の成績を収め、決勝進出を果たした。大岩剛監督はオンライン取材で「サウジアラビアは年代も上で強豪ですけど、われわれはトライしていくという気持ちで試合に臨みたい」と意気込みを語った。

 2024年パリ五輪に向けた大岩監督体制の初陣にして、初の国際大会。パリ五輪世代にとっては、コロナ禍の影響で2年以上ぶりの海外遠征となった。選手たちはひさしぶりの国際大会に懐かしさを覚えながらも、初戦のU-23クロアチア代表戦では1-0で勝利を収め、第2戦のU-23カタール代表戦でも2-0と連勝達成。10か国の中でも上位の成績を収め、サウジアラビアとの決勝戦に進んだ。

 もともとのスケジュールで第2戦まででチームを離脱する選手は5名。DF木村誠二(山形)、DF半田陸(山形)、MF松木玖生(FC東京)、MF甲田英將(名古屋)、FW藤尾翔太(徳島)がすでにドバイを発った。さらに、クロアチア戦でゴールを挙げたFW小田裕太郎(神戸)も負傷のために離脱。最終戦は25名中19名で臨むことになる。

 大岩監督は「トライ&エラー&トライというコンセプトのもとでやっていますけど、エラーがある中でも、しっかりとトライをしていくと。ゲームの中で修正しながら、徐々に前進していると感じています」と選手たちのプレーに手応えも語る。決勝で待つ強豪サウジアラビアにも、これまで通りの戦いで挑む構えだ。

「一戦、二戦といい形でグループ全体でいい感じで進んでいる。それは変えずに、しっかり三戦目も同じような準備、コンセプトを持ってゲームに臨む。サウジアラビアは年代も上で強豪ですけど、われわれはトライしていくという気持ちで試合に臨みたい」。

 指揮官を含めたスタッフも、話をしているというが、選手たち自身の自覚もあるという。「こういうタイトルというか、ひとつの決勝戦という部分で、私がアプローチしなくても、選手たち自身がいろいろ感じている。選手たちの目に意気込みを感じるので、それを大事にしたい。いろんなイレギュラーがある中でやっていますので、そういう一体感は非常に重要になる。選手たちが自らが起こすモチベーションには期待したいです」。タイトルを目前に、選手たちのさらなる成長に期待を寄せた。

 サウジアラビアとの決勝は、日本時間30日午前1時に行われる。

■選手
▽GK
1 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)※1
23 佐々木雅士(柏)
12 鈴木彩艶(浦和)

▽DF
17 成瀬竣平(名古屋)
18 内野貴史(デュッセルドルフ)※1
21 大畑歩夢(浦和/負傷により不参加)
2 西尾隆矢(C大阪)
16 木村誠二(山形)※3
14 加藤聖(長崎)※2
3 馬場晴也(東京V)
4 半田陸(山形)※3
25 鈴木海音(栃木)※2
27 チェイス・アンリ(尚志高)

▽MF
24 松村優太(鹿島)
15 川崎颯太(京都)
10 斉藤光毅(ロンメル)※1
26 鮎川峻(広島/負傷により不参加)
7 山本理仁(東京V)
6 藤田譲瑠チマ(横浜FM)
5 田中聡(湘南)
13 松木玖生(FC東京)※4
20 甲田英將(名古屋)※4

▽FW
22 藤尾翔太(徳島)※4
19 小田裕太郎(神戸/負傷により27日に離脱)
11 細谷真大(柏)
9 鈴木唯人(清水)
8 荒木遼太郎(鹿島)

※1:ドバイで合流、解散
※2:22日にドバイで合流
※3:22日にドバイで合流、27日に離脱
※4:27日に離脱

(取材・文 石川祐介)
▼ドバイカップU-23 2022特集ページ

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