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待望の初スタメンも不発の三笘薫「今日みたいにスペースがなくても…」

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初スタメンを飾ったMF三笘薫

[3.29 W杯アジア最終予選 日本1-1ベトナム 埼玉]

 待望の初先発で結果を残すことはできなかった。日本代表MF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)は国際Aマッチ3試合目の出場にして初めてのスタメン。左サイドからチャンスをうかがったが、90分フル出場で得点に絡むことはできなかった。

「自分のプレーにはまったく納得していない。ゴールに絡むプレーをできずに、セットプレーで(失点して)難しい展開になった。その後も単調というか、なかなか崩せず、課題の残る試合になった」。引いて守るベトナムにドリブルのスペースを消され、チームメイトとのコンビネーションで崩し切ることもできなかった。

「今日みたいにスペースがなくても仕掛けるところをつくって、自分で打開しないといけない」。独力突破へのこだわりを口にしつつ、周囲との連係不足も認めた。

「インサイドハーフとの距離感、(上田)綺世との距離感が遠かったので、もうちょっと近くでプレーしてもよかった。(旗手)怜央のところでもっと起点ができるような関り方をしないといけなかったし、(中山)雄太くんとの連係ももっと2人で崩していくシーンをつくりたかった」

 途中出場で代表デビューを果たした昨年11月16日のオマーン戦(○1-0)で決勝点をアシスト。今月24日のオーストラリア戦(○2-0)は後半39分からの途中出場で2ゴールを挙げ、日本をW杯出場に導いた。途中出場2試合で2ゴール1アシスト。満を持しての初スタメンだった。

「前半のように自分のプレー的には推進力を出したいけど、そうすると試合がオープンになるところもある。そういう部分でスタメンが少ないのも分かるけど、そういうところで結果を出せればスタメンでも使ってもらえると思う」

 現状の立ち位置を真摯に受け止める三笘は「W杯出場が決まった状態だったからよかったけど、決まってなかったら難しくなっていたし、相手が強豪になれば難しくなる。もっといろんなところを追求していきたい」とさらなる成長を誓っていた。

(取材・文 西山紘平)

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