beacon

優勝経験持つスペイン・ドイツと同組に…森保監督が強気に宣言「非常にいい相手」「“ドーハの歓喜”に変えたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 カタールW杯のグループリーグ組み合わせが決まり、E組でスペイン、ドイツ、コスタリカ対ニュージーランドの大陸間プレーオフ勝者との対戦が決まった日本代表森保一監督は「非常にいい相手」と強気な姿勢を見せた。

 1日にカタール・ドーハで行われたW杯組み合わせ抽選会。日本は2010年南アフリカ大会王者のスペイン、14年ブラジル大会王者のドイツと同じ厳しいグループに入った。それでも森保監督は「ワールドカップに出てくるチームはどこも強豪だと思っていた」と述べ、「どこと当たるんだろうとワクワクしながら臨んだが、優勝経験あるスペイン、ドイツと同じ組になり、世界に挑み、世界に勝っていくという部分で、非常にいい相手と戦えると思っている」ときっぱりと語った。

 目標はかねてより公言してきた「ベスト8以上」。2002年日韓大会、10年南アフリカ大会、18年ロシア大会と3度にわたって立ちはだかってきた壁を破るべく、「強豪ばかりだが、そこに勝ってまずは決勝トーナメントに駒を進める部分ではどこが相手でもわれわれの目標は変わらない。戦いが楽しみ」と宣言した。

 11月23日の大会初戦はドイツとの対戦。公式国際大会での対戦は初となる。森保監督は「監督が(ハンジ・フリック氏に)代わって、世界的にクオリティの高いバイエルン・ミュンヘンの選手中心に非常に強いチームかなと思っている」と気を引き締めた。

 また東京五輪で延長戦の末に敗れたスペインとは、12月1日のグループリーグ最終戦で当たる。「世界のトップトップのリーグがあって、その中でルイス・エンリケ氏がスペインのサッカーを表現する中で、非常にクオリティーの高い選手たちで、スペインのサッカーを具現化する選手を率いて素晴らしいサッカーをしている」と評した指揮官は「そこに挑めるのはすごく楽しみ」と再戦を心待ちにしていた。

 11月27日の第2戦の相手は6月の国際マッチウィークに決まる予定だが、明らかに格上との2試合が控えており、準備はすでにスタートしている。「スペインやドイツはわれわれよりもFIFAランクが上で、W杯の優勝経験もあるチームだというところで、挑む、勝つために戦うのは変わらない」。そう意気込んだ森保監督は「相手を上に見るのではなく、われわれが戦えるところ、自分たちのストロングポイントを出して戦えるようにしたい」と高らかに語った。

 この日抽選会が行われ、本大会のメイン会場があるカタール・ドーハは森保監督にとって因縁の地。選手として出場していた1993年10月に行われたアメリカW杯最終予選、イラクに後半終了間際の失点でドローに持ち込まれ、掴みかけていたW杯出場の夢が破れた“ドーハの悲劇”が記憶に残る。

 「われわれがベスト16の壁を破ってベスト8以上に行くという目標を確認しながら、一戦一戦相手のことを分析して、自分たちの持てるものを全てぶつけるという、これまでやってきた目の前の一戦に最善の準備をする、全力を傾けることをやっていきたい」と力を込めた森保監督は「私自身、ドーハでドーハの悲劇ということでW杯の夢を掴み取れなかった場であるが、今回は監督としてW杯に臨み、ドーハの歓喜に変えたいと思う」と力強く覚悟を示した。

●カタールW杯各大会予選一覧
●2022W杯カタール大会特集ページ

TOP