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18歳松木玖生がプロ初退場…FC東京アルベル監督が異議「若手の成長に悪影響を及ぼす誤った判断」

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退場のMF松木玖生を迎えたアルベル監督

[4.2 J1第6節 横浜FM 2-1 FC東京 日産ス]

 FC東京アルベル監督がJ1第6節横浜F・マリノス戦の試合後、山本雄大主審が下したMF松木玖生への退場判定に疑問を呈した。松木は前半開始30秒でFW宮市亮を倒してイエローカードを受けると、1-2で迎えた後半30分にFW仲川輝人へのファウルで2枚目をもらい、プロ入り1年目で初のレッドカードを提示されていた。

 アルベル監督はオンライン会見冒頭で「私の見解では主審の判断が誤っていた」と松木への退場判定を疑問視。「当然、誰もがミスをするもの。けれども今日の主審の判定は、まさに成長し始めた若手の成長に悪影響を及ぼすような誤った判断だったと思う」と見解を示しつつ、日本サッカーへの思いを熱弁した。

「日本全体で若手選手の成長を促さないといけないし、支えないといけない。特に玖生に対して出されたイエローはファウルじゃないと判断する人もいる。イエローカードが適切ではない判断だったと思っている。彼は不適切な形で退場させられた。不適切なレッドカードによって次の試合にもプレーできない。次の試合プレーできないことにふさわしいプレーをしたかというとそうではない。一人一人が自分の行った行為を適切に振り返らないといけない」

「私は海外から来た外国人監督で、外国人である私が日本人監督以上に若手にチャンスを与えないといけない役割を担っている。若手選手の成長を阻害してはならない。当然、若手選手も監督もミスをする。誰もがミスをする。ただ若手の玖生が退場に相応しいミスをしたかというとそうではなかったと思う」

「日本のサッカーが近い将来、世界の強豪国に育ってほしいと心から願っている。それを目指すためにはいくつかの部分を変える必要があると思う。私はこの国を愛している。それゆえ、ここで起きたことを皆さんも適切な形で振り返ってほしい。玖生、そして日本の今後の成長を心から願っている。だからこそ、こうした言葉を表現している。今後とも若手選手にチャンスを与え続けたい。若手選手の成長を阻害する人もいる。そのような人が出てきても、私は若手選手の成長を促したい」

 そう熱く語ったアルベル監督は15分間にわたる数的不利での戦いぶりを称賛。「ピッチで残された10人は引き分け、そして勝利に向けて戦ってくれた。その姿勢を誇りに思っている。サッカーは試合結果がつきものだ。勝ったり、負けたり、引き分けたりする。そのことは受け入れる。試合結果にかかわらず、選手たちが証明してくれた戦う姿勢を今後も表現してほしいし、それこそが突き進む道だと思う。今季これから引き続き成長していきたい」と先を見据えていた。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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