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指揮官が白血病再発のボローニャ、首位ミラン相手にドローの健闘「監督の心が温まった」

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 ミランから1ポイントをもぎ取ったボローニャのエミリオ・デ・レオ氏が監督代理として記者会見に出席し、試合を振り返った。

 ボローニャは、白血病の治療により指揮官シニシャ・ミハイロビッチを欠く中、4日のセリエA第31節で首位ミランと敵地サン・シーロで対戦。ミラン側も、かつてチームの指揮を執ったセルビア人監督に「がんばれシニシャ。ミランの家族は君とともにある」とのエールをスクリーンに映し出し、指揮官不在のチームを出迎えた。

 するとミハイロビッチの不屈の魂を受け継いだボローニャは、33本ものシュートを浴びせられる猛攻を受けたが、GKウカシュ・スコルプスキを中心にゴールを死守。スコアレスドローに持ち込み、敵地で貴重な1ポイントをもぎ取った。会見に出席したチームスタッフのデ・レオ氏は試合終了後、指揮官を代弁した。

「今日は様々な材料をミックスして、クオリティが高く、力強い試合を見せることができた。いまはチームにとって難しい時期だ。ミハイロビッチは、自身と同じように『1ミリたりとも引き下がらないように』とチームに呼びかけていたので、今日の選手たちのパフォーマンスを誇りに思っている。シニシャは試合終了後、選手たちとビデオ通話で話をし、チームを称えた。選手たちはとても喜んでいたし、シニシャもうれしそうだった。彼の心も温まったはずだ」

 直近のリーグ戦で2連敗中だったボローニャ。デ・レオ氏は選手たちの奮起を喜んだ。

「今日は重要な試練だった。気迫の面だけでなく、注意力や集中力、またここ数試合で見られなかったリラックスしたプレーが必要だった。それができなければ、ミランのような強豪と対戦する際にスケープゴートにされてしまう。我々はそうなることを望んでいなかった」

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