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選手追放のハリルホジッチに疑問の声も…モロッコサッカー連盟に不穏な動きか「彼はかけがえのない存在ではない」

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バヒド・ハリルホジッチ監督

 モロッコ代表をW杯に導き、これまで本大会出場決定の瞬間を4度も目の当たりにしたバヒド・ハリルホジッチ監督。だが現在、モロッコサッカー連盟との間に不穏な空気が流れ始めている。ボスニア・ヘルツェゴビナの『klix』などが伝えている。

 これまでコートジボワール代表、アルジェリア代表、そして日本代表をW杯に導いた名将ハリルホジッチ。2019年にモロッコ代表監督に就くと、3月末にアフリカ最終予選を戦い抜き、自身4度目のW杯出場決定を果たした。

 だが、11月の本大会までに大きな動きがあるかもしれない。日本代表でも選手起用に関して日本サッカー協会との間に溝が生まれ、W杯直前で退任に至った。今回、デジャブともいえるような話が囁かれている。

 指揮官はチェルシーMFハキム・ツィエクとアヤックスDFノゼア・マズラウィをチームから除外。昨年6月にはツィエクについて「彼の行動はチームリーダーとしてポジティブなロールモデルでならなければならない代表選手の行動ではなかった。彼は遅れてきた上に働くことを拒否した。指導者としての答えはすぐそこにある。議論の余地はなかった」と、和を乱す行動に苦言を呈していた。

 代表のキーマンであろうが、ルールを重んじる指揮官。だが、本大会で勝ち進むためには、大事な戦力を戻したほうがいいという周囲の声も多い。モロッコサッカー連盟のファウジ・レキア会長は「連盟からは支持されているが、彼はかけがえのない存在ではない。われわれは選手を代表チームに戻すために懸命に取り組んでいる。誰もが代表チームに戻れるはずだ」と戦力補強の重要性を強調した。

 一方で、ハリルホジッチ監督もこの件に反応している。「そういったコメントには興味はない。時間が経てばわかることだ。仕事は終わり、結果は出した。問題はないはずだ」と伝えた。

 モロッコは本大会でクロアチア、ベルギーといった強豪国と同グループに。一筋縄ではいかない戦いに、ツィエクら主力の帰還の可能性も低くはない。そのとき、気になるのはハリルホジッチ監督の去就。日本代表でのW杯直前解任のような展開に再びなってしまうのだろうか。

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