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熊本が点の取り合いを制し、東京Vが今季初黒星! 大卒ルーキー東山達稀が決勝弾

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[4.9 J2第9節 東京V 2-3 熊本 味スタ]

 J2リーグは9日に第9節を行った。東京ヴェルディロアッソ熊本の対戦は、熊本が3-2で勝利。東京Vの開幕8試合無敗が途切れ、今季初黒星となった。

 開幕8試合で5勝3分の無敗を続ける2位・東京V。前節の大分トリニータ戦(○1-0)から先発を1人変更し、MF石浦大雅が4試合ぶりにスタメン入りを果たした。4-1-2-3の布陣で、GKは佐藤久弥、4バックは右からDF山越康平、DFンドカ・ボニフェイス、DF谷口栄斗、DF加藤蓮が並ぶ。中盤は、アンカーにMF山本理仁、インサイドハーフは石浦とMF梶川諒太。前線は右にMF小池純輝、左にMF杉本竜士、中央にMF森田晃樹が入った。

 熊本は2勝3敗3分で16位。得点は挙げつつも、失点を重ねて勝ち切れない試合が続く。前節・アルビレックス新潟戦(●1-2)からスタメンを1人入れ替えて、MF田辺圭佑が今季初先発となった。3-4-3の布陣を敷き、GKは佐藤優也、3バックは右からMF黒木晃平、DF菅田真啓、DFイヨハ理ヘンリー。中盤のアンカーはMF河原創、右WBはDF阿部海斗、左WBは田辺が入る。トップ下にMF竹本雄飛を置き、前線は右がFW杉山直宏、左がMF坂本亘基、中央がFW高橋利樹となった。

 序盤は熊本がボールを握る。前半8分、杉山がPA手前から左足ミドルを放つが、GK佐藤久の正面に収まる。その後も東京Vに迫る展開が続くが、ゴールネットを揺らすことができない。

 一方、東京Vは前半23分にアクシデント。杉本が序盤の負傷により交代を要求し、代わりにMF新井瑞希が投入された。嫌なムードになるかと思いきや、その3分後に先制に成功。山越が右サイドを強引に突破し、鋭いクロスを放つ。PA中央の森田が右足ワンタッチで沈め、今季初ゴールとなる先制点を奪った。

 しかし、熊本もすかさず同点に追いついてみせる。前半36分、左サイドを進む坂本がマイナス方向に戻すと、田辺が左足で大きくクロス。ファーサイドに飛んだボールを、PA右の深い位置から阿部が右足で合わせると、ボールはGK佐藤久の頭上を越えてゴール左隅に吸い込まれた。福岡大卒のルーキーはプロ初ゴールとなった。

 その後は一進一退の攻防を繰り広げるが、スコアは動かず。前半は1-1で同点のまま折り返した。

 熊本は後半からさらにプレスの圧力を強める。そして、後半11分に試合をひっくり返す。左サイドから敵陣PA内にパスが放り込まれると、竹本が左サイドに展開。走り込んだ坂本が中央に折り返す。高橋が前線で囮になると、ゴール前でノーマークとなった杉山が右足で押し込んだ。

 1-2と逆転を許した東京Vは、後半16分に2枚替え。小池と石浦を下げ、FW佐藤凌我とMFバスケス・バイロンを投入する。佐藤凌が最前線に入り、森田が一列下がる。バイロンが右サイドに入った。一方、リードを守りたい熊本は後半23分に2枚替え。田辺、竹本に代えて、MF伊東俊とMF藤田一途を投入した。

 交代策が的中したのは東京V。後半32分、新井が左サイドから中央にロングボールを飛ばす。バイロンが収め切り、PA手前でシュートフェイントから柔らかい浮き球パスをPA中央に送る。反応した佐藤凌が右足を一閃。豪快に同点ゴールを突き刺した。

 しかし、熊本も遅れて交代選手が活躍。後半40分、東京Vの最終ラインのパスミスを伊東が奪取。そのままPA手前まで走り切り、PA左にスルーパスを出す。走り込んだ途中出場のMF東山達稀が左足シュートをゴール右角に決め切った。静岡産業大卒のルーキーの初ゴールで、3-2と勝ち越しに成功した。

 点の取り合いを制したのは熊本。そのまま90分間を逃げ切り、3-2で勝利を収め、4試合ぶりの白星。東京Vは今季初黒星を喫した

(取材・文 石川祐介)
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