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最後の最後に新井一耀! 千葉が後半AT5分に追い付き首位・横浜FCと1-1ドロー

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DF新井一耀が劇的同点弾

[4.10 J2第9節 千葉 1-1 横浜FC フクアリ]

 J2リーグは10日に第8節を行い、ジェフユナイテッド千葉のホームで開催された横浜FCとの試合は、1-1の引き分けに終わった。千葉は土壇場で勝ち点1を奪取。横浜FCは勝利目前で白星を逃すも、開幕から無敗記録を9試合に伸ばして首位を独走している。

 試合立ち上がり主導権を握ったのはホームの千葉。最前線のFW櫻川ソロモンをターゲットに攻撃を構築すると、2シャドーのMF見木友哉とMF高木俊幸、両サイドのMF秋山陽介とMF福満隆貴が流動的に動き、チャンスを見計らった。

 ただ、その千葉の猛攻を横浜FCディフェンスラインが冷静に対処。前半5分には、千葉の右サイドバックDF新井一耀が蹴り込んで来たクロスに、GKスベンド・ブローダーセンが果敢に飛び出し、パンチングで大きくクリアした。

 横浜FCはボールを細かく繋ぎ徐々にリズムを掴むと、後半30分には、最終ラインのパス交換からDFガブリエウが前線のFW小川航基を狙う。しかし、ボールにはあと一歩届かなかった。対する千葉も見木が個人技で応戦。ゴール向かって左からカットインで中に持ち込み、右足を振り抜いたが、シュートは枠を捉えることができなかった。

 横浜FCは前半35分に敵陣中央で得たフリーキックから小川がヘディング弾を放つも、こちらはGK新井章太が難なくキャッチ。直後には千葉の見木が再びミドルシュートで狙ったが、ここはブローダーセンが立ちはだかった。

 すると、千葉に絶好のチャンスが訪れる。前半40分、左サイドを見木がドリブルで仕掛けてボックス内に侵入すると、ゴール前に横パスを送る。そのボールに櫻川がニアサイドで潰れると、ブローダーセンが吊られてゴールががら空きに。ファーサイドに構えていた高木がGK不在のゴールにシュートを放ったが、マークに付いていた横浜FCのMF手塚康平が体を張ってゴールを死守した。

 ピンチの後にはチャンスあり。横浜FCは前半43分、左サイドでボールを受けたFW長谷川竜也が右足でゴールに向かうようなクロスを蹴り込むと、そのボールに小川がヘディング弾。小川の4試合連続今季8点目で横浜FCが敵地で先制に成功した。

 ホームチームの1点ビハインドで迎えた後半立ち上がりは、前半とは打って変わって横浜FCペースとなった。守備で上手くはめ込んでボールを奪うと、丁寧にパスを繋いで攻撃を展開。機動力のあるMF武田英二郎、DF山下諒也の両ウイングが起点となった。

 千葉は1トップの櫻川が孤立気味になると、ゴールが遠ざかり、ボールを前に運ぶことができない。反撃に出たい千葉は後半23分に3枚替え。尹晶煥監督は高木、櫻川、MF秋山陽介を下げて、FWサウダーニャ、FWチアゴ・デ・レオンソ、MF末吉塁をピッチに送り込んだ。チアゴは来日後初出場となった。

 対する横浜FCの四方田修平監督も交代カードを切る。後半27分、Jリーグ初先発となったMF田部井涼に替えてMF安永玲央を投入。MF伊藤翔が下がりFWクレーベが前線に入った。直後には千葉がこの試合2回目の選手交代。福満のポジションにDF米倉恒貴が投入された。

 徐々にペースを取り戻した千葉だが、1点が遠い。刻一刻とタイムアップが迫る中、効果的な攻撃を繰り出すことができない。それでも試合終了前のワンプレーでやっとの思いでこじ開ける。後半アディショナルタイム5分、クロスの折り返しに新井が頭で押し込み同点弾。ホームの意地を見せて1-1の引き分けに持ち込んだ。

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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