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やはり主役はベンゼマ!! 一時3発逆転許したR・マドリー、チェルシーとの延長死闘制してCL4強入り

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FWカリム・ベンゼマが決勝ゴール

[4.12 欧州CL準々決勝 R・マドリー 2-3 チェルシー]

 UEFAチャンピオンズリーグは12日、準々決勝第2戦を行い、レアル・マドリーチェルシーが対戦した。第1戦に3-1で勝利していたR・マドリーだったが、終始劣勢が続く中で後半30分までに3失点を喫し、一時まさかの逆転を許した。それでも同38分にFWロドリゴ・ゴエスの起死回生の同点ゴールで追いつくと、延長戦でFWカリム・ベンゼマが決勝ゴール。合計スコア5-4で勝利し、2シーズン連続のベスト4進出を決めた。

 ホームのR・マドリーは第1戦に続いて4-3-3の布陣で、累積警告による出場停止のDFエデル・ミリトンに代わってDFナチョ・フェルナンデスが先発。GKはティボー・クルトワで、4バックは左からDFフェルラン・メンディ、DFダビド・アラバ、ナチョ、DFダニエル・カルバハル。3センターはMFカゼミーロ、MFルカ・モドリッチ、MFトニ・クロースで、ウイングは左にFWビニシウス・ジュニオール、右にFWフェデリコ・バルベルデ、1トップはベンゼマが務めた。

 対するチェルシーは第1戦の3-4-1-2から4-3-1-2にシステムを変更。GKエドゥアール・メンディがゴールを守り、4バックは左からDFマルコス・アロンソ、DFアントニオ・リュディガー、DFチアゴ・シウバ、DFリース・ジェームズ。3センターはMFエンゴロ・カンテ、MFマテオ・コバチッチ、MFルベン・ロフタス・チーク。トップ下はMFメイソン・マウントで、2トップにはFWカイ・ハバーツとFWティモ・ベルナーが入った。第1戦からの先発は4人。MFジョルジーニョ、DFセサル・アスピリクエタ、MFクリスティアン・プリシッチ、DFアンドレアス・クリステンセンに代わってM・アロンソ、コバチッチ、ロフタス・チーク、ベルナーが新たに起用されている。

 チェルシーは第1戦に続いてマウントがカゼミーロにマンツーマン気味に付き、R・マドリーのビルドアップを寸断する狙い。それでもR・マドリーはクロースやモドリッチが動き回ることでなんとか脱出し、ビニシウスのスピードを活かす攻撃を試みる。それでも最終局面で相手守備を破れず、チェルシーがボールを握る時間帯が増加。そうなるとR・マドリーはウイングのバルベルデを最終ラインに下げ、5バック気味に守備ブロックを構築した。

 そうして迎えた前半15分、チェルシーが先に試合を動かした。3-2-5のような陣形でビルドアップし、縦パスをロフタス・チークがフリックすると、最終ライン裏に抜け出していたベルナーが身体でボールを前へ。これに反応したマウントがペナルティエリア内まで攻め上がり、ハーフボレーで突き刺した。その後はチェルシーがやや優位にボールを握り続けたが、R・マドリーがカウンターを狙う場面も見せつつ、そのまま前半終了。R・マドリーが合計スコア3-2でリードしてハーフタイムを迎えた。

 後半も優位を保ったのはチェルシー。両サイドを広く使いながら攻め込むと、セットプレーから試合を動かした。後半5分、マウントのCKのこぼれ球をR・ジェームズが狙うと、これは相手に当たって外れ、再び右CK。すると同6分、マウントがゴール前に鋭いキックを蹴り込み、ブロック外から飛び込んできたリュディガーが強烈なヘディングシュートを突き刺した。

 今大会からはアウェーゴールが廃止されているため、これで合計スコア3-3のイーブン。するとチェルシーは後半18分、右サイドのプレッシングでメンディからボールを奪うと、カンテのドリブル突破から左サイドに展開し、M・アロンソが左足でシュートを狙う。これはカルバハルに阻まれるも、アロンソが再び右足でシュートを放ち、ネットを揺らした。だが、得点直前にM・アロンソの手にボールが当たっていたとして、VARの介入でハンドの判定。ゴールは取り消された。

 命拾いしたR・マドリーは後半21分、左サイドを攻め上がったビニシウスが左足でクロスを送り、外に流れながら反応したベンゼマがヘディングシュート。第1戦でハットトリックを記録していたエースにこの試合で最初のビッグチャンスが生まれたが、ボールはクロスバーに弾かれた。R・マドリーは同28分、最初の交代でクロースに代えてMFエドゥアルド・カマビンガを投入した。

 すると後半30分、チェルシーがついに逆転に成功した。中盤でコバチッチが前を向き、前線の選手が一斉に動き出すと、フリーになっていたベルナーにスルーパスを配球。抜け出したベルナーが鋭いフェイントから右足を振り抜くと、クルトワの手を弾いたボールがゴールラインを越えた。これで合計スコア4-3。チェルシーがこの2戦で初めてアドバンテージを得た。

 ところがR・マドリーも譲らない。失点直後、メンディとカゼミーロに代わってDFマルセロとロドリゴを投入。すると同35分、マルセロからの鋭いパスを受けたモドリッチが左を駆け上がり、右足アウトサイドで浮き球のスルーパスを送ると、絶妙なタイミングで抜け出したロドリゴがボレーシュート。これがネットに突き刺さり、合計スコア4-4で再び同点とした。その後はチェルシーが一方的に攻め続けたが、パワープレーが不発に終わり、試合は延長戦にもつれ込んだ。

 延長戦に入ってもチェルシーが主導権を握っていたが、次に試合を動かしたのはR・マドリーだった。カマビンガが鋭いボール奪取で左サイドを攻略すると、スルーパスにビニシウスが抜け出し、相手をいなしながらふわりと浮き球パス。これにベンゼマが反応し、完璧なヘディングシュートでネットを揺らした。

 ベンゼマは第1戦のハットトリックに続いての大仕事。最後はチェルシーの猛攻を受けたR・マドリーだったが、負傷交代したナチョの代役でCBを担ったカルバハルらが奮闘を見せ、相手のシュートミスにも助けられつつ追加失点は許さず。この一戦には2-3で破れたが、2試合合計スコア5-4で激闘を制し、準決勝進出を決めた。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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