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J2大宮が開幕10戦目でようやく初勝利!! 河田篤秀2ゴールで最下位脱出

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FW河田篤秀が2ゴール

[4.16 J2第10節 大宮2-1千葉 NACK]

 J2リーグは16日、第10節を各地で行い、大宮アルディージャジェフユナイテッド千葉を2-1で破った。大宮は開幕10試合目で待望の今季初白星。エースFW河田篤秀が2ゴールを記録し、クラブを苦境から救った。

 J2リーグ唯一の開幕9試合未勝利(3分6敗)で最下位に転落していた大宮。今年3月までJリーグ副理事長を務めていた原博実氏が新たにフットボール本部長に就任し、苦境打開を狙う。今節は前節・甲府戦(●1-3)から先発2人を入れ替え、DF田代真一とMF大橋尚志が新たに入った。対する千葉は直近2試合で上位の町田、横浜FCにそれぞれドロー。横浜FC戦(△1-1)の途中出場でJリーグデビューとなったFWチアゴ・デ・レオンソが初先発を果たした。[スタメン&布陣]

 試合は立ち上がりから一方的に千葉がボールを保持し、大宮守備陣を敵陣深くに押し込む展開。ところが前半9分、まさかの形で試合が動いた。大宮はGK南雄太がゴールキックを大きく蹴り出し、河田の頭上を越えたボールを千葉DF鈴木大輔が処理。だが、鈴木が内側に持ち込んでビルドアップを試みると、河田が迫力あるプレッシングでボールを奪い、左足でゴールマウスに流し込んだ。

 対する千葉にとっては思わぬミスでの失点。その後もボールを握り続けるが、勢いに乗る大宮のハイプレッシャーに苦しんでなかなかボールを運べない。MF見木友哉やFW高木俊幸が鋭い突破で持ち上がろうとする場面をつくるも、河田やFW高田颯也の献身的なプレスバックに阻まれ、頼みのチアゴは田代とDF西村慧祐のCBコンビを前になすすべなし。一方の大宮は引いて守る時間が続く中、前半31分にはMF柴山昌也のFKから惜しいチャンスもつくった。

 なんとかこじ開けたい千葉は前半44分、MF田口泰士がゴール正面で倒されてFKを獲得。自らキッカーを務め、鋭く狙ったシュートがゴール右隅を突いた。だが、これは南がファインセーブ。こぼれ球の波状攻撃からチアゴがフィニッシュするも、シュートはゴールマウスの上に外れ、大宮の1点リードでハーフタイムを迎えた。

 千葉は後半開始時、両ウイングバックのMF福満隆貴とMF秋山陽介に代わってMF米倉恒貴とMF末吉塁を投入。すると末吉の左サイドの攻撃が活性化し、クロスからゴール前で迫力のある攻撃を繰り広げる。さらに同11分にはチアゴに代わってFWサウダーニャを入れ、さらに攻勢を強めていった。一方の大宮は同19分、守勢の中でMF大山啓輔が負傷し、MF三門雄大が起用された。

 なおも攻める千葉は後半20分、カウンターからMF見木友哉の横パスを受けた田口がミドルレンジから狙うも、枠を捉えられない。さらに同21分、またもカウンターから末吉が左サイドを突破したが、クロスは西村に阻まれた。

 すると後半23分、次にスコアを動かしたのも大宮だった。千葉のビルドアップミスを突いた柴山がボールを奪い、相手に倒されながらもパスを出すと、これを受けた河田が突破をスタート。田口の追走を受けながら振り切り、DFチャン・ミンギュのアプローチは股抜きで置き去りにし、最後は左足シュートを右ポストに当てながらねじ込んだ。河田はこれで今季5ゴール目。得点ランキング2位に並んだ。

 苦しくなった千葉は後半37分、高木に代わってFW櫻川ソロモンを投入し、前線にパワーを加える。すると同42分、右からのCKを田口がゴール前に入れると、チャンが競り合ったボールが浮き上がったところをDF新井一耀が押し込み、1点を返した。その後もハイボール攻勢でゴールを狙った千葉。しかし、反撃はここまで。懸命に守り切った大宮が開幕10試合目で待望の初白星を掴み、勝ち点5の琉球を上回って暫定的に最下位を脱出した。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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