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悪夢の“13-1”から2年半…京都がJ1の舞台で柏にリベンジ完遂! 2発完封の今季初連勝で5位浮上

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京都が今季初の連勝を達成

[4.17 J1第9節 柏0-2京都 三協F柏]

 J1リーグは17日に第9節を行った。柏レイソル京都サンガF.C.の対戦は、京都が2-0で勝利。今季初の連勝で、順位を5位に浮上させた。柏は4位キープも今季初の連敗を喫した。

 前節は川崎フロンターレに黒星を喫したが、5勝を積み上げて4位に位置する柏。左足アキレス腱断裂という大怪我でネルシーニョ監督を欠く中、井原正巳ヘッドコーチが指揮を執る。3-4-2-1の布陣で、GKはキム・スンギュ、3バックは右からDF大南拓磨、DF高橋祐治、DF古賀太陽が並ぶ。ボランチ2枚には今日が26歳の誕生日のMFドッジとMF戸嶋祥郎。右WBにMF中村慶太、左WBにMF三丸拡が入る。2列目はMFマテウス・サヴィオ、FW小屋松知哉が流動的に動く。1トップはFW細谷真大が入った。

 一方、7位・京都も指揮官チョウ・キジェ監督が新型コロナウイルス検査で陽性判定を受けて不在。直近3試合2勝1分の勢いを保つべく、杉山弘一コーチが指揮する。4-1-2-3の布陣を敷き、GKは上福元直人、4バックは右からDF白井康介、DF井上黎生人、DF麻田将吾、DF荻原拓也が並ぶ。アンカーにはMF川崎颯太を置き、インサイドハーフはMF福岡慎平とMF武田将平。前線3枚は右からFW山田楓喜、FWピーター・ウタカ、FW松田天馬が入った。

 リーグ戦で最後に相まみえたのは、2019年11月24日の三協フロンテア柏スタジアムで行われたJ2第42節のカード。いまだに語り継がれるその試合は、柏が13-1で記録的な勝利を収めた。昨年度には天皇杯で、今季もすでにルヴァン杯で戦ったが、柏の本拠地でのリーグ戦の再戦は2年半ぶり。J1リーグに舞台を移し、両者が激突した。

 互いに開始早々から持ち味を発揮する。前半9分、京都は中盤で武田がボールを奪い、素早く前線のウタカにつなぐ。しかし、得点ランクトップの背番号9はシュートを決め切れない。すると、柏もすかさずカウンター。相手のハイラインの裏を走るM・サヴィオにボールを飛ばすが、つながらない。

 中盤でのボールの奪い合いから、最初にスコアを動かしたのは京都。福岡が右サイドから中央にパス。さらに武田からのパスを受けた右サイドの山田が、PA手前に折り返す。再びボールを持った福岡がPA内にパスを通し、松田が収める。走り込んだ荻原がそのボールを右足シュート。相手に当たり、そのままゴール左隅に吸い込まれた。

 先制を許した柏は、ハイラインを保つ京都DFラインの裏を狙う。しかし、ロングボールはGK上福元の安定感のある飛び出しに阻まれた。それでも前半34分、左サイドから打開を図ると、三丸がPA左の深い位置まで進入。折り返しを細谷が合わせるが、ゴールを捉えることはできない。

 前半は京都が1-0で折り返す。ハーフタイムには白井を下げ、DF長井一真がそのまま右SBに入った。すると、後半3分にはセットプレーの流れから追加点。左サイドからのリスタートを中盤の武田が収め、PA右に浮き球パスを送る。川崎がボールをキープしながらPA右の深い位置で右足シュート。GKキム・スンギュにはじかれたボールをウタカがワンタッチで沈めた。

 ウタカの今季7点目で2-0と点差を広げた京都。追いかける柏は後半12分に3枚替え。小屋松、三丸、中村を下げ、FW升掛友護、DF川口尚紀、MF椎橋慧也を入れる。京都は福岡に代えてDFメンデスを投入し、守備の枚数を増やした。

 さらに京都は後半23分に山田を下げ、FWイスマイラを投入。単騎での攻撃力を高めながら、攻守のバランスを整えていく。柏は同28分、細谷に代えてMFアンジェロッティを入れる。しかし、敵陣PA内まで持ち込むことができない。

 相手にチャンスを作らせなかった京都が、そのまま2-0で開幕節以来の完封達成。さらに今季初の連勝とし、順位を5位まで浮上させた。

(取材・文 石川祐介)
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