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川崎Fが今大会初黒星で暫定2位にダウン…再び元浦和レオナルドらに失点喫し、蔚山現代に敗戦

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FWレアンドロ・ダミアンが2ゴールも、無念の敗戦

[4.27 ACLグループI第5節 蔚山現代 3-2 川崎F ジョホールバル]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は27日、グループリーグ第5節を行った。川崎フロンターレ蔚山現代(韓国)に2-3で敗戦。今大会5試合目で初黒星となった。

 2勝2分でグループIの首位に立つ川崎F。グループ2位だと東地区5組の2位のうち成績上位3チームしか突破することができないため、首位通過を目指すべく、開幕節で引き分けた蔚山現代と対戦する。

 4-3-3の布陣を敷き、GKはチョン・ソンリョン。4バックは右からDF山根視来、DF谷口彰悟、DF車屋紳太郎、MF佐々木旭が並ぶ。アンカーにMF橘田健人、インサイドハーフにFW遠野大弥とMF脇坂泰斗。前線3枚はMF家長昭博、FWレアンドロ・ダミアン、FWマルシーニョが入った。

 序盤は川崎Fがボールを持ちながら敵陣に進入。しかし、得点を挙げたのは蔚山現代だった。前半14分、縦パスを受けたFWレオナルドがワンタッチで落とし、MFヴァレリ・カザイシュヴィリが川崎FのPA内に入り込む。川崎F守備陣のブロックで妨げるが、レオナルドがこぼれ球をゴールに押し込んだ。

 先制を許した川崎Fだが、さらに後半20分に失点を喫する。蔚山現代はレオナルドが佐々木のパスをカットし、右サイド前線にパス。走り込んだMFオム・ウォンサンがそのままPA右に入り、右足を振り抜く。ゴール左隅にチーム2点目を決め切り、2-0と点差を広げた。

 川崎Fもようやくゴール。前半40分、谷口が中盤まで上がり、PA左に浮き球のパスを通す。待ち構えたマルシーニョが頭で中央に折り返すと、最後はダミアンが右足ダイレクトで合わせ、ゴールネットを揺らした。

 点の取り合いとなった前半で、川崎Fは1-2と追いかける展開。だが、後半開始早々に痛恨の失点を食らう。中盤でレオナルドがボールをキープ。その隙にカザイシュヴィリが左サイドを全力疾走する。スルーパスを受け、PA左で二度切り返し。立ちはだかるチョン・ソンリョンの股下を通すシュートで、チーム3点目を挙げた。

 後半13分、川崎Fは3枚替え。脇坂、佐々木、遠野が下がり、MFジョアン・シミッチ、MF山村和也、FW小林悠が入る。山村がCBで車屋が左SBに、ボランチが2人になって橘田とシミッチが入る。2トップがダミアンと小林になり、4-4-2の形となった。

 追いかける川崎Fは後半23分、マルシーニョが敵陣に入り込み、パスを受けた小林は相手守備陣と混戦になる。すると、PA中央のダミアンがこぼれ球を右足ボレー。しかし、相手GKの好セーブに阻まれた。同25分にはマルシーニョに代えてFW知念慶が入った。

 蔚山現代も後半26分に2枚替え。カザイシュヴィリが下がり、MF天野純が投入される。川崎Fは後半31分に橘田に代えてFW宮城天が入った。

 川崎Fは後半32分に決定機。後方からのロングボールにダミアンが敵陣内で胸トラップ。一度相手選手にクリアされかけるが、こぼれ球を知念がPA右で収め、右足シュート。しかし、ゴール上に大きく外れる。

 終了間際に意地を見せる川崎F。後半アディショナルタイム2分過ぎ、知念が左サイドから大きくクロスを上げる。ファーサイドの谷口が頭で折り返し、最後はダミアンが右足ボレー。ゴールに叩き込み、2-3で点差を縮めた。

 だが、試合はそのまま終戦。川崎Fは2-3で敗れ、今大会で初黒星を喫した。暫定順位は蔚山現代が首位に浮上し、川崎Fがグループ2位に。川崎Fは30日の最終節で広州FCと対戦する。

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