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誕生日翌日に今季初の複数得点!ここ6戦6発で初代得点女王へ3差接近!!神戸FW田中美南「責任を持って」

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[4.29 WEリーグ第19節 I神戸3-2広島 ノエスタ]

 前日の28日に28歳の誕生日を迎えたFW田中美南が、今季初の2ゴールと圧巻のパフォーマンスをみせた。

 WEリーグ初代王者が目前に迫るINAC神戸レオネッサは、前半8分にオウンゴールで先制すると、同11分、FW高瀬愛実のスルーパスに反応した田中が右足で豪快に蹴り込み、リードを広げる。

 さらに前半26分には今度はMF水野蕗奈の左クロスをエリア内でワントラップで収めると、左足でゴール右隅に蹴り込む。後半18分に決めればハットトリックとなるビッグチャンスを外してしまったが、「みんながいい形を作ってくれる」と仲間に感謝し、2ゴールを喜んだ。

 開幕からコンディションが上がらずに苦しんだ田中だが、3月12日の千葉L戦から4戦連発。連発こそ前節で止まっていたが、今季初の2ゴールでここ6戦6発。通算7得点で得点ランキングもトップのFW菅澤優衣香(浦和L)に3点差の2位に浮上した。

 無敗優勝へ驀進するI神戸だが、得点ランキングでは上位に顔を出す選手はいなかった。これについては田中も責任を感じている様子で、「得点ランクにいないのは情けない」と反省。初代得点女王へ、残り4試合での逆転に向け、「責任を持って臨みたい」と気を引き締める。

 次戦は5月4日。前日の同3日に2位の浦和Lが引き分け以下に終われば、優勝が決まることになるが、田中は自分たちの戦いに集中したいと話す。次戦はホームとアウェーを入れ替えて行う広島戦。今季初の複数失点を喫した相手ということもあり、「今日はハードな試合だったのでコンディションを整えて、今日よりもいいゲームがしたい」と意気込んだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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