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インテルOBゼンガ、痛恨ミスのGKを擁護「優勝を逃してもラドゥのせいではない。あまりにも単純すぎる」

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インテルのルーマニア代表GKアンドレイ・ラドゥ

 インテルOBのバルテル・ゼンガ氏が、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、インテルのルーマニア代表GKアンドレイ・ラドゥを擁護した。

 ラドゥは、負傷離脱した正GKサミル・ハンダノビッチの代役として27日のボローニャ戦に先発。しかし1-1と引き分けていた81分、MFイバン・ペリシッチがスローインしたボールを蹴り損ね、詰めていたFWニコラ・サンソーネに決勝弾を奪われた。かつて古巣で背番号1番を背負ったゼンガ氏は、インテルが優勝を逃した1966-67シーズンの最終戦でミスを犯したGKジュリアーノ・サルティと比較され、批判にさらされるラドゥを擁護した。

「あの瞬間、別の形でボールをプレーするべきだった。ゴールラインから5メートルの位置で守備に回らなければならない。しかも相手が1対1でプレッシャーをかけてくる。そんな時は前線めがけてボールを放り込まなければならないことは、ペリシッチも分かっていたはずだ。その先でボールを奪われたとしても、守備の形は整っていたはずだ」

「もちろんラドゥにミスがあったことは明らかだが、そもそもアイディア自体が最初から間違っていた。ラドゥに責任を押し付けるのは、あまりにも単純すぎる。弱者のせいにするのか? しかもサルティと比較するなんて。サルティは最終戦でミスを犯したが、今シーズンはまだ4試合残っている。インテルがスクデットを逃したとしても、ラドゥのせいではないだろう」

 ゼンガ氏は一方で、涙するルーマニア人GKに寄り添う姿勢を見せたインテルの選手たちの結束を評価している。

「日曜日にハンダが戻れるかどうかは分からない。だが私は重要なシーンを目にした。(デンゼル)ドゥンフリースは中継カメラからラドゥを隠し、(フェデリコ)ディマルコや(ホアキン)コレア、(アレックス)コルダツは彼を励ましていた。ロッカールーム内では、全員がラドゥを慰めたはずだと確信している」

「もしウディネでプレーするとしても、すべてをリセットし、ゼロから再出発する力を見出せるはずだ。『自分は一番下手だ』などと考えるべきではない。誰にでもミスはつきものだ。何度失敗するかがではなく、何度立ち上がれるかが重要なんだ。パーソナリティを示すことが何よりも大切だ」

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