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[MOM3823]清水ユースFW斉藤柚樹(3年)_1G1A。雨中で示したハードワークと個の力

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前半14分、清水エスパルスユースFW斉藤柚樹がヘディングシュートを決めて2-0

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.1 高円宮杯プレミアリーグWEST第5節 清水ユース 4-0 大津高 アイスタ]

「自分たちFWは、点を獲ってチームを勝たせることが仕事だと思っている」。清水エスパルスユースはこの日、FW成澤夢行(3年)とFW斉藤柚樹(3年=清水エスパルスジュニアユース出身)の「パワー系の2トップ」(澤登正朗監督)で計3得点。特に斉藤は90分間、前線の競り合いで抜群の強さを見せるなどハードワークを続け、個の力で1ゴール1アシストの結果を残した。

 1-0の前半14分には、「顔を上がった瞬間、(石川)晴大がピンポイントで上げてくれたので」とDFの前へ飛び込んでヘディング弾。3戦連発となるこの一撃で試合の流れを大きく傾けると、40分には、対応の甘いDFと巧みに入れ替わって抜け出す。最後はゴールエリアへ走り込んだ成澤へ正確なラストパスを通し、3-0とした。

 いずれも斉藤の個の力で奪い取ったような得点。加えて、一見難しいようなボールを収めてチャンスに変え、迫力のある飛び出しでも相手ゴールを脅かした。ただし、斉藤は「もっとチャンスがあったので獲らないといけない。もっとチャンスで決められる選手にならないといけないと思っている」と反省。より、一本のチャンスで決め切ることを求めていく。

 昨年は現トップチームのFW千葉寛汰が18得点と量産。斉藤は千葉が得点だけでなく、最前線で身体を張ってボールを収める姿を近くで見てきた。「去年は寛汰が一番前で身体を張ってくれたので 今年は一番自分が身体を張っていきたい」。昨年からポストプレーには自信を持っていたが、「身体の使い方は学んで、上手く収められているところはちょっとずつできていると思います」とよりレベルアップした手応えを実感しているようだ。

 この日のゴールで5戦5発。得点ランキング2位タイにつける斉藤は、「個人としては得点王というところを狙っていますし、一番はチームが優勝することだと思っている」。強靭なストライカーは、チームのためにハードワークを続け、貪欲にゴール数を増やして千葉に続く得点王を獲得する。

(取材・文 吉田太郎)
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