beacon

大津の新たな大器、188cmCB五嶋夏生がプレミア開幕から5戦連続フル出場。「足りない部分ばかりなので、これから」

このエントリーをはてなブックマークに追加

敗れたものの、大津高の1年生CB五嶋夏生はボールを奪い取る力などポテンシャルの高さを示した

[5.1 高円宮杯プレミアリーグWEST第5節 清水ユース 4-0 大津高 アイスタ]

 U-19日本代表候補の191cmFW小林俊瑛(3年)、U-17日本代表の187cmMF碇明日麻(2年)に続く、新たな大器が公式戦で経験を重ねている。大津高(熊本)の188cmCB五嶋夏生(1年=ブレイズ熊本出身)が、プレミアリーグWEST開幕戦から5試合連続フル出場。今季の大津はやや失点が増えてしまっており、この日も味方のミスなどが絡んで4失点したが、1年生DFは堅守・大津の中心となれるように、勝利に貢献できるように日々進化を目指している。

 入学式前にプレミアリーグデビューしてから5試合。「最初は緊張とやってやろうという気持ちの両方がありました」という五嶋は、失敗も経験しながら強度の高い90分ゲームの中で戦い切る体力、集中力の面から成長中だ。

「5試合公式戦を経験してきて、自分的に慣れてきている部分もありますけれども、やっぱりスピード感とか、一個一個の質とかは自分としてもまだまだだと思いますし、もっと高めていかないといけないと思います」

 この日は清水ユースの強力FW斉藤柚樹(3年)とマッチアップし、ボールを奪い取るなど持ち味の1対1の強さを発揮。一方で、相手の2トップに計3得点を奪われ、「相手の2トップを自由にやらせてしまったというか、やられてしまったのが今後の課題だと思います。(個人として)声の部分だったり、遠慮して出していない部分がある。CBとして一個一個の力強さだったり、一個一個の質など足りない部分ばかりなので、これから頑張っていきたい。次グランパス戦があるので良い準備をして臨みたいと思います」とより良い準備をして次戦に臨むことを誓っていた。

 五嶋は「プロになるということを考えた時に一番、大津が良いのかなと思って選びました」とサッカー選手、人間育成に定評のある地元の名門校へ進学。「将来的には万能な何でもできるCBになりたい」と意気込む。

 ロングキックや1対1の対人守備を得意とする一方、ヘディングは朝練習などで猛練習中。「(同じ大型プレーヤーの小林)俊瑛さんや(碇)明日麻さんのヘディングを見てたくさん学びたいと思います」。年代別代表入りするために「対人だったり、ヘディングの部分がCBは求められてくると思うので、足下の技術もそうですし、色々な面でレベルアップしていかないといけない」と自己分析するDFは、課題を改善し、武器もより極めて総合力の高いCBになる。

 憧れの存在は日本代表CB冨安健洋。1年時から先発起用してもらっていることを「(監督の)山城(朋大)先生と(総監督の)平岡(和徳)先生にしっかり感謝したいと思います」と感謝し、期待に応える意欲。「まだこれからなんで。徐々に朝練の部分とかで強化しながら、自分自身の価値も上げていきたい」。先輩たちに負けないような日常を過ごし、3年間掛けて目標とする姿に近づく。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●高円宮杯プレミアリーグ2022特集

TOP