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[MOM3827]大津DF末松煌生(1年)_効果的な働きで勝利に貢献。アンカーとしても期待の存在

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大津高CB末松煌生は効果的な動きで快勝に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.3 球蹴男児 U-16D1第1節 大津高 4-1 筑陽学園高 大津町運動公園球技場]

 大津高(熊本)の山城朋大監督は、スタンドで平岡和徳総監督とともに1年生チームの“真剣勝負”を視察。「平岡先生と見ていて、末松は効いているな、と2人で話していたんですよ」と説明する。

 この日、大津のキャプテンマークを巻いたMF末松煌生(1年=ブレイズ熊本出身)は、CBとして先発フル出場。大津進学後はAチームにも帯同し、アンカー役を務めてきたが、この日は中学時代まで務めてきたCBとして1年生チームの勝利に大きく貢献した。

 高校進学後はアンカーでのプレーが多かっただけに、CBとして出場することに不安もあったという。試合終了間際に1失点したことを猛省していたが、最終ラインから正確な縦パスを通し続け、相手のカウンター攻撃を阻止するなど評価に値する90分間だった。

「もうちょいビルドアップとかでもっと前進したかったという部分があるけれど、縦パスを入れ続けることができたことはとても良かったと思います。守備のところはもう一人のCBの選手(早木弘翔)とチャレンジ&カバーしながらできたというところがありました」と感想を口にした。

 181cmとサイズがある上にサイドへ質の高いボールを散らしたり、グラウンダーの縦パスで攻撃をスピードアップさせるスキルを持つ。フィジカル面の不足をポジショニングでカバー。この日は慣れない90分間ゲームに足を攣らせる選手が増えていたが、リーダーとして後方からチームを支え、「全員が声を掛け続けて温度を下げなかったから集中できたと思います」と仲間にも感謝していた。

 トップチームのプレミアリーグで開幕から3試合連続でベンチ入りも出番無し。「1分も出れなかったのが悔しくて、最近は積極的になって頑張っています」。ボランチのポジションで同じ1年生のMF嶋本悠大が出場していることも、気持ちを奮い立たせる要因となっている。

「ボランチのところでももっとボールを奪い切るというところをもっと強化したいと思っていて、一回サガン鳥栖(U-18)とのゲームを見てそこで差を感じたので、あれを基準でやっていきたいと思っています。(先輩ボランチの)碇明日麻さんみたいな、どこにでも顔を出したりして中心になっていきたい」。まずは、日常のトレーニングや球蹴U-16リーグで、Aチームで活躍するための地力を身につける。
 
(取材・文 吉田太郎)
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