beacon

[球蹴男児 U-16]「大迫塁選手と福田師王選手にも負けないように」。打倒・神村掲げる鹿児島城西FW中村玲音が抜群の動き

このエントリーをはてなブックマークに追加

鹿児島城西高10番FW中村玲音は抜群の突破力を発揮した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.3 球蹴男児 U-16D1第10節 九州国際大付高 4-3 鹿児島城西高 大津町運動公園多目的広場]

 勝負どころで決定力を欠いた鹿児島城西高だが、10番FW中村玲音(1年=千里丘FC出身)が抜群の存在感。「得意なのはカットインからのシュートなんですけれども、相手の重心を見て、緩急でかわしていく。自分は抜けるなという自信がありました」というFWはボールを持つと足技と際の強さを駆使して前へ出ていく。

 この日はゴールこそ決められなかったが、その強烈なドリブルが2ゴールに繋がった。3-1とリードを広げたが、そこから3失点。「自分が点獲って、自分たちのチームの流れに持っていくことを考えていました」という中村は、得意のドリブルや局面を変えるキックで攻撃を牽引したが、同点に追いつくことができず、悔しさを滲ませていた。

 実力だけでなく、ハートの強さも魅力だ。千里丘FC時代から注目されていたFWは、「鹿児島って神村ってイメージがあったので、自分が城西に来たから神村に勝てるというそういう選手になりたいと思ってきました。1年生から試合に出て大迫塁選手と福田師王選手にも負けないように点を獲って神村を倒したいです」と頼もしい。

 鹿児島城西は、自分の成長できる環境だと感じている。「練習がハードでDFも強いですし、自分のドリブルがもっと伸びるなと感じます」と語る中村は、すでにAチームでも途中出場を経験。絶対的な自信を持つドリブルに加え、奪われた後の切り替えや1タッチパスも磨いて抜きん出た選手になり、打倒・神村を実現する。

 将来の目標は、「ネイマール選手が目標なので世界で活躍できるドリブラーになりたいです」。この日はけが人が多くメンバー構成に苦慮した鹿児島城西だが、FW福留大和やFW 上船晴人ら面白い選手が多い。彼らや先輩たちと競争しながらレベルアップし、目標とする姿に近づく。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
2022 球蹴男児U-16リーグ特集ページ

TOP