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[関西]シーズン前に古巣名古屋のキャンプに参加、関西学院大MF倍井謙「改めてプロの舞台に」

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MF倍井謙(ますい・けん、3年=名古屋U-18)

[5.1 関西学生L1部第3節 関学大1-3甲南大 万博]

 関西学院大が、リーグ戦では昨年の開幕戦以来となる、約13か月ぶりの黒星を喫した。

「去年の4回生は下級生のころから出ている選手が多かったので、頼りがいのあるメンバーだった。今年は4回生があまりメンバーに食い込んでいない中で、3回生が自分たちのチームという意識を持たないと。そこをもう一回見つめ直さないといけないなと思います」。MF倍井謙(ますい・けん、3年=名古屋U-18)は険しい表情で振り返った。

 クラブユース選手権とJユース杯の2冠を制した名古屋グランパスU-18史上最強世代の一員。当時のチームメイトの多くが関東の強豪大に進学した中で、倍井は関西の雄に進学した。

「関東の方がレベルが高いと言われている中で関西に来た身として、自覚と責任を持ってやれている。特に個のところは3年間意識してやってきた。判断力は高校の時より伸びているのかなと思います」

 シーズン前には当時のメンバーであるMF榊原杏太(立正大)、DF牛澤健(中央大)、FW村上千歩(専修大)とともに名古屋のキャンプに参加。帯同期間は当初、1週間程度を予定していたが、3週間ほどに伸びる“幸運”もあり、充実の期間を過ごすことができたようだ。

阿部浩之選手は関学の先輩なので、当時の関学の話をしたりしました。それとプロの選手の試合前の準備だとか、学ぶものは多かった。新しい発見ができて、刺激になりました。豊スタで練習試合ですけど試合にも出させてもらって、改めてプロの舞台に立ちたいなという思いになりました」

 トヨタ自動車で働く父親の仕事の関係で、生まれはアメリカ。「3歳までなので英語はしゃべれないですけど。ミドルネームですか?一応、エリックという名前があります」。それもあってか、将来的には海外で活躍する選手になりたいという思いを強くする。「代表の選手を見ているとみんな海外でプレーしている。より高いレベルで戦うとなると、海外の基準を知っている選手の方が上に行けると思うので、やりたい思いはあります」。大学リーグで絶対的な評価を得ることが、夢の実現へ向けた第一歩になる。

(取材・文 児玉幸洋)
●第100回関西学生L特集

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