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[球蹴男児 U-16]大きな挑戦控えた長崎南山FW浦大世、2得点演出も「もっと相手を圧倒できるように」

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{c|長崎南山高}}FW浦大世は攻撃力を発揮し、2得点を演出

[5.4 球蹴男児 U-16D2第1節 佐賀東高 3-2 長崎南山高 大津町運動公園多目的広場]

 イタリア挑戦を控えたFWが、個で強豪を苦しめた。長崎南山高FW浦大世(1年=長崎南山中出身)は長崎南山中時代に10番を背負い、昨夏の全国中学校大会で2得点。早くもAチームでプレーしているという注目株だ。トップ下で先発したこの日は前半16分にスルーパスで先制点をアシストし、後半開始直後には中央から右サイドへの展開で2点目の起点にもなった。

 個で仕掛けてシュートまで行き切る力も随所で発揮。だが、本人は「まだまだチームの良いところが全然出せていない」と首を振り、個人としても「自分的には自分からもっとゴリゴリ仕掛けてシュートまで行きたかった。もっと相手を圧倒できるようにしたいです」と全く満足していなかった。

 この日は2-0から紙一重のPKで1点を返されたあと、チームが失速し、逆転負けを喫した。チームリーダーとして声がけを増やさなければならないことを実感。「もっとチームを引っ張っていけるようにしたい」と引き締めていたが、全国常連の佐賀東高相手に存在感ある動きができたことは「自信がつきました」。翌5日の宮崎日大高戦では1得点を挙げるなど選手権出場校からの白星に貢献し、マン・オブ・ザ・マッチに選出された。

 浦は今年9月から長期のイタリア留学を予定しているという。「フィジカル面とか強度を学んできたい」。欧州の屈強な選手たちの中で力を磨き、大きく成長して戻ってくるつもりだ。少しでも名を上げて、長崎南山を「全国で戦えるチームに」して上のステージへ。そのためにも、今できることに全力で取り組む。
 
(取材・文 吉田太郎)
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