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[MOM3836]佐賀東MF中村瑠(1年)_憧れは新潟入りした先輩10番。技巧派ドリブラーが2得点を演出

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佐賀東高の10番MF中村瑠は得意のドリブルで逆転勝ちの立て役者に

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.4 球蹴男児 U-16D2第1節 佐賀東高 3-2 長崎南山高 大津町運動公園多目的広場]

 目標は昨年度の10番でアルビレックス新潟入りした名手。佐賀東高MF中村瑠(1年=AFCパルティーダ出身)が、逆転勝利の立て役者となった。

 特長は相手DFの重心を見て、逆を取り、前に入り込むドリブル。「先に相手にくっと身体を入れて、脱力して抜くようにしています」。チームは2点を先取される苦しい展開だったが、ボールスキルの高い中村は得意とするカットインから右足シュートを放つなど反撃の中心となっていた。

 そして、自信を持つドリブルで2ゴールを演出する。まずは1-2の後半33分、左サイドでのボールキープで相手を十分に引き付け、MF小野旺星の同点ゴールをアシスト。さらに41分には、個で左サイドを攻略した中村の突破が起点となり、決勝点が生まれた。

 マン・オブ・ザ・マッチに選出された中村は「今日はドリブルで結構行けました」。だが、「個人ではガツガツもっとドリブルで行けるようにしたい」と満足せずにより武器を磨くことを誓っていた。

 中村は鹿児島から佐賀東へ進学した理由について、「選手権に一番近いのと、吉田陣平選手が凄いと思ったから」と説明する。ドリブルスキルが高く、スルーパス、シュートも得意とする吉田は下級生からチームの攻撃の中心となり、日本高校選抜でも活躍。3年時には10番を背負ってチームを夏冬の全国出場と選手権16強、九州新人大会準優勝へ導き、新潟入りを果たしている。

 技巧派ドリブラーの中村から見ても、吉田のプレーは「落ち着いている」。その吉田は1年時の球蹴男児 U-16で佐賀東の10番を背負ってインパクト十分のプレーを見せた。この日、同じ10番を背負って勝利に貢献した中村は、今後も「恥じないプレーをしたい」。佐賀東での3年間で憧れの存在の背中に近づき、追い越すことを目指す。
 
(取材・文 吉田太郎)
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