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堀米勇輝がGKの逆突くFK決勝弾!! 鳥栖、今季ホーム無敗のFC東京を破る

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MF堀米勇輝が決勝弾

[5.8 J1第12節 FC東京 0-1 鳥栖 味スタ]

 J1リーグは8日、第12節を各地で行い、サガン鳥栖FC東京を1-0で破った。後半36分、MF堀米勇輝がFKを直接叩き込み、待望の今季初ゴールで決勝点をマーク。鳥栖は4戦負けなし(2勝2分)で2試合ぶりの白星を収めた。一方のFC東京は今季ホーム初黒星で初の2連敗となった。

 今季ホーム無敗のFC東京は前節の福岡戦(●1-5)から先発4人を変更。DF岡崎慎がCBで今季初出場初スタメンを果たしたほか、DF中村帆高とFW山下敬大が初先発し、FW永井謙佑も先発復帰した。対する鳥栖はこれまでの3バックではなく、4-3-1-2にシステムを変更。前節のC大阪戦(△1-1)から4人を入れ替え、DF原田亘、DF中野伸哉、MF小野裕二、堀米が新たに入った。[スタメン&布陣]

 立ち上がりは両者ともに出方をうかがう展開となったが、次第に動きが出てくる。まずは前半17分、GK朴一圭のロングフィードに堀米が抜け出し、鋭い切り返しからクロスボールを配給。ファーで待っていたFW岩崎悠人が飛び込んだが、相手DFに阻まれた。対するFC東京は同23分、右サイドを攻め上がった中村が鋭いアーリークロスで最終ライン裏を横断させ、ファーのFWレアンドロにピタリ。だが、切り返しを読んでいた朴の果敢なアプローチに阻まれた。

 FC東京は前半28分、レアンドロからのパスを受けたMF松木玖生がMF福田晃斗のチャージを受けて転倒。福田にはイエローカードが出され、FC東京はゴールから約20mの位置でFKを獲得した。キッカーはレアンドロ。ゴール左上隅を狙って鋭いシュートを繰り出したが、惜しくもクロスバーに弾かれた。

 なおも攻めるFC東京は前半34分、永井からのスルーパスに抜け出したMF安部柊斗がグラウンダーでのクロスボールを送り、見事なタイミングで顔を出した松木が左足でダイレクトシュート。だが、これは朴に阻まれて前節に続く2試合連続ゴールとはならない。跳ね返りを狙った永井の左足ボレーも右に外れ、決定機を活かすことができなかった。

 すると鳥栖も前半37分、細かいパスワークで右サイドを攻め込み、DF飯野七聖のクロスに小野が反応。高い打点でヘディングシュートを狙ったが、枠を捉えられなかった。同43分には堀米のクロスに飯野が頭で合わせるも、GKヤクブ・スウォビィクのファインセーブに阻まれ、0-0のままハーフタイムを迎えた。

 後半が始まると2分、早々にFC東京がまさかの大ピンチを迎えた。中村のバックパスがゴールマウスに向かうと、必死で戻ったスウォビィクがなんとか腕でかき出し、バックパスを手で触れたとして鳥栖に間接FKが与えられた。J2第8節の山形対岡山戦では同様のプレーでGKに競技規則に反したレッドカードが出され、再試合が決まっていたが、ここでは同じトラブルは起きなかった。

 鳥栖にとってはゴールエリア際での間接FKという絶好のチャンス。鳥栖の選手が触れるまではFC東京の選手はゴールライン上に立っていなければいけない中、鳥栖のフェイントに苦しむFC東京はスウォビィク、山下が立て続けにイエローカードを出される。そして時間がかかった同7分、鳥栖は堀米のパスから小野が強烈なシュートを狙ったが、FC東京の壁に阻まれた。

 その後は両チームともに選手交代を次々に行う中、一進一退の攻防を展開。後半23分、松木のスルーパスに抜け出したFWアダイウトンが鋭いドリブルで敵陣に侵入すると、細かいタッチで相手をかわして右足シュートを狙う。だが、これは右のポストにヒット。なかなかゴールが入らない。

 すると後半36分、セットプレーで試合が動いた。鳥栖はセットプレーのこぼれ球から田代が倒され、ゴール前約20mの位置でFKを獲得した。キッカーはレフティの堀米。壁とは反対のゴール左上のコースを狙うと、逆を突かれたスウォビィクはボールを見送るしかなく、そのままゴールマウスに吸い込まれた。試合はそのままタイムアップ。鳥栖が敵地で貴重な勝ち点3を奪った。

(取材・文 竹内達也)
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