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出場機会激減も…千葉MF高橋壱晟が悔しさ晴らす決勝弾「それでやめたら終わりだから」

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決勝ゴールを挙げたMF高橋壱晟

[5.8 J2第15節 千葉 1-0 岡山 フクアリ]

 ジェフユナイテッド千葉に3試合ぶりの勝利をもたらしたのは、今季2試合目の出場となったMF高橋壱晟。後半42分にピッチに出ると、後半アディショナルタイム4分過ぎにゴール。「ちょっとでも出られる時間があったら一本と。ずっとずっとやっていた」と悔しさを晴らす決勝点となった。

 2試合無得点で連敗を喫していた千葉。5連戦の最後を白星で終えるべく、前半から岡山のゴールを脅かす。しかし、相手の堅固な守備陣に苦戦し、得点を挙げることはできない。

 後半42分に2枚替え。高橋は今季初出場から4試合ぶりのピッチに出た。「今回はダブルボランチで出たので、バランスをしっかり見ていこうと、ユンさんから指示がありました」。しかし、もともとは点取り屋。「僕はやっぱりゴール前に入っていかないと意味がない」と、かつて青森山田高を初優勝に導いた得点能力をここ一番で発揮させる。

 千葉は後半アディショナルタイム4分過ぎに猛攻を仕掛ける。MF高木俊幸がPA右に入り込み、PA中央に折り返す。そこに走り込んだのは高橋。「ゴールに向かおうと思っていたら、いいボールが来た。そんなに難しいシュートではなかったので、流し込むだけでした」。右足でボールをしっかりと捉え、決勝点を叩き込んだ。

 昨シーズンはキャリアハイの34試合に出場。しかし、今季は途中出場の2試合のみと不遇の時間を過ごしている。「悔しくて悔しくて。嫌な気持ちばっかりだった。ちょっとでも出られる時間があったら一本と。ずっとずっとやっていた」。溜まったその思いを吐き出すように語る。

「(試合に出られないときは)悶々としていますよ。すごく悔しいです。イライラしますし、なんでおれを使わないんだって思いますし。でも、それでやめたら終わりだと思っているので。簡単じゃないですけど、地道に地道に。それだけです」

 尹晶煥監督は試合後の会見で、高橋について、10分程度という出場時間の短さゆえにプレー内容の言及には至らなかった。ただ「本人が得意とする攻撃のところ、ゴールの前に入り込む動きは高く評価できる」と得点シーンは称えていた。

 歩みを止めることがなければ、今節の決勝ゴールのような場面は必ずやってくる。「特別なことはやっていないですし、いつも通り全力でやれることを100%やる。そうすれば、こういう結果がついてくるということを証明できると思う」。再びやってくるチャンスのために、高橋は準備を続けていく。

(取材・文 石川祐介)
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