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ゴミ堆肥化→米生産→子ども食堂…“大きな輪”を作った岩手がJシャレンアウォーズ初受賞!

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岩手でホームタウン担当を務める福田一臣さん

 Jリーグは10日、2022年度の「Jリーグシャレン!アウォーズ」の各賞を発表し、いわてグルージャ盛岡の「ゴミで繋ぐ未来へのパス、グルージャごみゼロPJ」がソーシャルチャレンジャー賞に輝いた。

 Jリーグシャレン!アウォーズは、全58クラブが2021年に実施したホームタウン・社会連携(シャレン!)活動の中から、特に社会に広く共有したい活動を表彰する取り組み。20年度から始まり、今回が3回目となる。ソーシャルチャレンジャー賞、パブリック賞、メディア賞の3賞が設けられており、いずれも一般投票と選考委員会の選考によって選ばれた。

 岩手の取り組みは、スタジアムグルメの食器に丸紅株式会社の循環型容器『edish』を活用し、食後に農業生産法人うしちゃんファームの協力を経て堆肥化した後、地元の米農家とともに協働で行っているグルージャ米プロジェクトに活用するというもの。スタジアムグルメが盛り上がりを見せる中、1試合あたり軽トラック4台分のゴミが出ていたが、これが1/3に減少したという。

 さらにプロジェクトで生産された「グルージャ米」は地元で販売され、スーパー『ベルジョイス』の協力を受け、クラブと特定非営利活動法人『まちサポ雫石』が運営する子ども食堂に提供。またedishの分別回収をサポーターが担うなど、クラブ・事業者・サポーターの多くが関わる仕組みとなっている。

 クラブによると、当初は「ごみゼロプロジェクト」「グルージャ米」「子ども食堂」はそれぞれ別のプロジェクト。それぞれの事業者と協働で活動していたが、クラブが指揮を執ることによってそれぞれをつなぐ“パスワーク”が実現した。

 岩手でホームタウン担当を務める福田一臣さんは「ゴミを堆肥化する際にこの堆肥はグルージャ米でも使えるんじゃないかとか、グルージャ米は子ども食堂で使えるんじゃないかとか、もともとプロジェクト同士で繋がりがあって、一つのきっかけで全てのプロジェクトが連結した」と手応えを述べつつ、「当初はこういう形で連結してやっていこうと思っていなかったが、結果的にこうした輪を作れたモデルケースを作れたので、シャレン活動・ホームタウン活動のモデルの一つになると感じている。今季も継続してやっていくことは前提だが、他のプロジェクトも連結させて、さらに大きな輪を作って活動の輪を広げていければと思う」と先を見据えた。

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