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ドルトムント、一時代に幕…現役時代から44年間在籍のツォルクSDが退任

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ミヒャエル・ツォルクSDが退任

 ドルトムントは14日をもってミヒャエル・ツォルクSD(スポーツディレクター)が退任し、一時代が幕を下ろした。

 ドルトムント生まれで8月に還暦を迎えるツォルク氏は現役時代含めて合計44年間ドルトムントに在籍。1978年に同クラブ下部組織に加入し、その3年後にトップチームに昇格してからスパイクを脱ぐ1998年夏まで公式戦572試合、リーグ戦463試合159ゴールを記録。いずれもクラブ歴代最多記録で、いまだに塗り替えられていない。10年間キャプテンを務めた元ボランチは選手として2度のリーグタイトル、1度のDFBポカール制覇、そして1996-97シーズンはチャンピオンズリーグ制覇も経験した。

 また、ツォルク氏が強化担当の24年間、ドルトムントはブンデスリーガとDFBポカールをそれぞれ3回制覇。とりわけ2000年代後半、マインツを率いた現リバプール指揮官のユルゲン・クロップ監督を招へいし、当時無名なタレントのマッツ・フンメルスやネベン・スボティッチ、そして2010年夏には香川真司やロベルト・レバンドフスキなど2010-11、11-12シーズンのリーグ連覇の中心的メンバーとなった若手を獲得したことで、そのSDとしての手腕に称賛の声が相次いでいた。

 ドルトムントは近年バイエルンの圧倒的な強さもあり、リーグタイトルこそ手にしなかったものの、1シーズンを除き常に上位4位以内にフィニッシュ。その中、ピエール・エメリク・オーバメヤンやウスマン・デンベレ、ジェイドン・サンチョやアーリング・ハーランド、ジュード・ベリンガムらがブレイクし、若い選手が積極的に起用されるクラブとして欧州で強固な地位を確立している。

 ツォルク氏の後任を務めるのは2018年からクラブのライセンスプレーヤー部を率いているセバスティアン・ケール氏。ツォルク氏と同様、長年ドルトムントのキャプテンを務めた42歳が今後SDとして見せるチーム作りにも注目したいところだ。

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