beacon

暗黒期ミランを復活させた男…ズラタン・イブラヒモビッチ「俺様は約束を守ったぞ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

FWズラタン・イブラヒモビッチ

[5.22 セリエA第38節 サッスオーロ 0-3 ミラン]

 FWズラタン・イブラヒモビッチミラン優勝決定のセレモニーで葉巻をくゆらせた。2019年12月、約7年半ぶりに古巣復帰。自身の移籍後から低迷し続けていたチームに11年ぶりのセリエA優勝をもたらした。「戻ってきたときに約束したんだ。スクデットを取り戻すと。そしてそれを守った。みんなが笑い、信じていなかったがね」とその道のりを振り返った。伊『スカイ』が伝えている。

 ミランは22日のセリエA最終節でサッスオーロに3-0で勝利。前回王者で終生のライバルである2位インテルとの優勝争いを制し、11年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた。

 イブラヒモビッチは10年夏にミランに加入。その後は不動の存在となり、7シーズンぶりのセリエA制覇に貢献。エースとして君臨した。しかし、12年夏にパリSGに移籍。時を同じくして、ミランの低迷がスタート。長きにわたり、主要タイトルから遠ざかっていた。

 さまざまな大補強も上手くいかなかったミランは19年12月、当時38歳だったイブラヒモビッチの加入を発表。カリスマは加入初年度から得点を量産してチームに貢献すると、それだけではなく、若手中心のチームを牽引。“俺様”気質を抑え、ベテランとして大きな支柱となった。

 その後は上位に食い込み続け、今季待望の戴冠。イブラヒモビッチは「11年前も私はここにいた。そして今、私たちは勝ち、ここにいるんだ」と喜びを語る。加入当時の思いを口にした。

「戻ってきたとき、私はある約束をした。そしてそれを守った。スクデットを獲得し、ミランをあるべき位置に戻したかったんだ」

「多くの人が笑い、信じなかったよ。チームには献身とは何かを理解させた。監督にもスクデットを取れることを理解してもらった。われわれの勝利だ」

 さらに、イブラヒモビッチの代理人を務め、4月末に亡くなったミノ・ライオラ氏にも思いを馳せる。

「彼は、私のミランでのプレーを見たがっていた一人だ。ミランを救えるのは私だと言ってくれたんだ」

「このトロフィーは、彼抜きでとった最初のものになってしまった。彼は、私にあと10年プレーしてもっと金をせしめろと言うだろうな。どうしようか。健康でい続けなければね」


●セリエA2021-22特集

TOP