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攻撃好調のFC東京、渡邊凌磨2発&ディエゴPK弾で3ゴール快勝!! 首位鹿島はまたも大量失点で3戦勝ちなし

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FW渡邊凌磨の2ゴールを祝うDF小川諒也

[5.29 J1第16節 FC東京 3-1 鹿島 味スタ]

 J1リーグは29日、第16節を各地で行い、FC東京が首位の鹿島アントラーズを3-1で破った。FW渡邊凌磨の2ゴールとFWディエゴ・オリヴェイラのPK弾により、2試合連続の3ゴールで2連勝。一方、前節で首位に浮上した鹿島はこの日、勝ち点で並ぶ2位川崎フロンターレが敗れたため差をつけるチャンスとなったが、3試合勝ちなし(2分1敗)で痛い足踏みに終わった。

 ホームのFC東京は中3日の前節清水戦(○3-0)から先発3人を変更。DF長友佑都、MF青木拓矢、FWアダイウトンが新たに入り、ポルトガルのビトーリア・ギマランエス移籍が決まったDF小川諒也も名を連ねた。対する鹿島は4-4の死闘を演じた前節の鳥栖戦から2人を入れ替え、DFブエノ、MFファン・アラーノが入った。[スタメン&布陣]

 序盤はFC東京がボールを握り、鹿島が猛烈なプレッシングで追い込む構図。FC東京は時折アダイウトンの背後にロングキックを狙うなど、ポゼッションと速攻のを使い分けながら時間を進めていった。

 そうして迎えた前半15分、最初の決定機は鹿島だった。DFブエノのフィードに反応したFW上田綺世がGKヤクブ・スウォビィクと競り合うと、こぼれ球を拾ったJ・FWアラーノがつなぎ、MFアルトゥール・カイキがGK不在のゴールに向かってシュート。だが、FC東京ディフェンスがゴールカバーに入っていたこともあり、A・カイキのシュートは枠を外れた。

 気温30度を超える中、前半24分には飲水タイムが設定。直後の同27分、FC東京はアダイウトンのトリッキーなヒールパスにU-21日本代表MF松木玖生が抜け出し、左足でグラウンダークロスを送ると、ファーから走り込んだ渡邊が左足で狙う。しかし、シュートは力なくゴール上に飛んでいった。

 それでも前半33分、FC東京が先手を取った。やや鹿島のプレッシングが甘くなったところで小川が左サイドをインナーラップし、斜めのパスをつけると、これを受けた渡邊がディエゴとのワンツーでペナルティエリア右へ。最後は冷静な駆け引きからGKクォン・スンテとニアポストの間を射抜き、移籍後初ゴールが貴重な先制点となった。

 対する鹿島は前半36分、左サイドを抜け出したFW鈴木優磨のスルーパスがA・カイキに入り、右足でコントロールショットを狙うも大きく右へ。同41分、FC東京はスルーパスに抜け出したアダイウトンがゴール前まで切れ込んだが、シュートはクォンにブロックされた。

 そして前半43分、FC東京がまたしてもスコアを動かした。ハーフウェーライン付近の左サイドでアダイウトンがブエノとの1対1を制し、背後に抜け出すと、斜めのパスがディエゴに入り、DF三竿健斗に寄せられながらもボールをキープ。これをMF安部柊斗が右につなぐと、渡邊が1点目同様の形で走り込み、今度はファーサイドネットに突き刺した。

 一方、前節の鳥栖戦に続いて前半のうちに2点ビハインドとなった鹿島。前半アディショナルタイム3分、上田が長友とのデュエルに勝利した直後、渡邊に倒され、ゴール左斜め前の良い位置でFKを獲得した。だが、キッカーを務めた上田のシュートは精度を欠いて壁に直撃。そのままハーフタイムを迎えた。

 後半は立ち上がりから鹿島が一気に圧力をかけ、セットプレー構成でゴールに迫る。ところが後半5分、FC東京はDF森重真人のインターセプトからカウンターをスタートさせると、松木の縦パスをディエゴがフリックし、アダイウトンが左サイドを突破。ブエノを抜き去ったところで倒され、PKを獲得した。キッカーはディエゴ。独特の助走でクォンを足止めし、ゴール左隅に流し込み、リードを3点に広げた。

 鹿島は鳥栖戦と同様に後半開始直後に0-3とされる苦しい展開。それでも鳥栖戦と同じく、ここから反撃に出た。DF安西幸輝のパスを受けたA・カイキが左サイドを攻め上がり、長友の股を抜いて横パスを送ると、途中出場のMF和泉竜司が軌道を変え、ペナルティエリア際で待っていた上田がワンタッチシュート。ゴール左隅に突き刺し、リーグトップの今季10ゴール目でようやく1点を返した。

 さらに勢いを保つ鹿島は後半12分、右サイドに流れた鈴木のクロスに和泉が合わせ、惜しくもゴール左へ。同14分、DF常本佳吾のクロスに上田が頭で合わせるも、これもゴールマウスを外れた。劣勢となったFC東京は同17分、長友と渡邊を下げ、FW永井謙佑とDF中村帆高を投入。攻守に活力を加えた。

 その後はFC東京が持ち直し、アダイウトン、ディエゴ、永井の3トップによるカウンター攻撃が威力を発揮。惜しいチャンスを次々に作り出した。だが、クォンのビッグセーブなどに阻まれ、追加点は奪えない。鹿島は同38分、A・カイキがゴール前の決定機を迎えたが、シュートは小川が完璧なブロック。FC東京も最後の局面でなんとか耐え抜く。

 鹿島は後半43分、相手CKを起点にカウンターを仕掛け、途中出場のMF土居聖真がゴール左斜め前からシュート。だが、中村にプレッシャーをかけられ、ゴール右に外れた。同45分、鹿島は鈴木がエリア内で小川に倒されたように思われたが、木村博之主審はPKのホイッスルを鳴らさず。VARチェックを経ても判定は変わらなかった。試合はそのままタイムアップ。鹿島は3試合連続の足踏みで、横浜F・マリノスの結果次第で、今節にも首位陥落の可能性が出てきた。

(取材・文 竹内達也)
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