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[MOM3856]磐田東GK岡村虹輝(2年)_静学を止めた!PK戦で2連続ストップの大仕事

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PK戦4人目、磐田東高GK岡村虹輝が左へ跳んで2連続セーブ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.29 インターハイ静岡県予選準決勝 静岡学園高 0-0(PK1-3)磐田東高 愛鷹広域公園多目的競技場]

 前日に開催された準々決勝のPK戦は止めることができず、チームメートに助けられての勝利だった。だが、この日はPK戦で2本をストップ。磐田東高GK岡村虹輝(2年=ジュビロSS掛川出身)がプレミアリーグ勢・静岡学園高撃破の立て役者となった。

 1-0で迎えたPK戦3人目、岡村は右へ跳んで残った足でビッグセーブ。背番号1はゴールライン上で仰向けになったまま拳を握りしめた。「読みが外れて足で止めたので、そのまま喜びを爆発してしまいました」と苦笑い。それでも、2年生守護神は続く4人目を読み切ってストップする。

「『もっと我慢しろ』と言われたので、もっと我慢してボールを見て、それで跳びました」。前日のPK戦は読みの方向は合っていたものの、跳躍のタイミングが早すぎて止められなかった。この日はベンチからのアドバイスもあってPK戦の中で改善。1本目のセーブはまだタイミングが早く足でのセーブとなったが、より修正した4人目は納得のセーブとなった。年代別代表選手のシュートを止めたことは鳥肌が立つような喜びだったという。

 何よりも嬉しかったことは、守護神の責任を果たせたことだ。「今まで自分はチームを救うスーパーセーブみたいなのができていなくて。試合前、(山田智章)監督から、今日は守備の時間が絶対に増えると言われたし、今日はシュートも多くなるだろうから絶対に自分やってやろうと思って、PKで2本決められたので良かった。今まで本当全くだったので、今日は本当に力になれたと思います」。この日は決定的なヘッドをストップしたほか、ゴール前へのグラウンダークロスに身体を投げ出して守るシーンもあった。

 また、指導を受ける足立高浩GKコーチ(元名古屋GKコーチ)らAGA(アダチゴールキーパーアカデミー)のコーチ陣から指摘された、DF背後のスペースを埋める動きも実践。そして、試合後には「ベンチ外の人たちも太鼓叩いて応援してくれたので、その人たちの力も大きかったんじゃないかと思います」と仲間たちに感謝していた。
 
 決勝で勝てば05年以来となるインターハイ出場。岡村は「来週はエコパでもっと注目される試合になると思うので。磐東のサッカーを、自分たちのサッカーを表現して勝ち切りたい」と意気込んだ。たとえピンチが訪れても、この日のようなビッグセーブでチームの全国大会出場に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

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