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興國の2年生MF千葉大舞がバイエルンワールドチーム20名に選出。トップ目指し、ブラジル、ドイツで若き才能たちと競争へ

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興國高の2年生MF千葉大舞がバイエルンワールドチームに選出。世界に挑戦

 注目の2年生MFが世界に挑戦する。大阪の育成軍団、興國高のMF千葉大舞(2年=セレッソ大阪U-15出身)が6月5日にブラジルへ向けて出国。現地でバイエルンワールドチームとしての活動をスタートする。

 バイエルンは2021-2022年シーズンにドイツ・ブンデスリーガ10連覇を達成。歴代3位タイとなる6度の欧州制覇を誇る名門は今夏、クラブをサポートするボルクスワーゲンとの取り組みで2004年、2005年生まれの世界選抜をつくり、6月に元バイエルンMFゼ・ロベルト氏の監修の下、フラメンゴ(ブラジル)の施設で、7月にドイツ(もしくはアメリカ)でそれぞれトレーニングキャンプを張り、バイエルンU19と記念マッチを行うという。

 この世界選抜は106か国、2,604人の応募から、17か国の20名を選出。選ばれた若き才能がバイエルンのトップチーム加入を目指してトレーニング、ゲームに臨む。この活動が初開催された去年は、評価されたコロンビア人プレーヤーがトップチームの練習にも参加。今回、日本からは“代表クラス”という条件で千葉が推薦され、映像などによる選考の結果、バイエルンワールドチームに選出されたようだ。

 千葉はC大阪U-15時代にFWとして1歳年上のU-16日本代表へ選出されている注目株。高校1年時にC大阪U-18から興國サッカー部へ“移籍”した。現在は主にインサイドハーフとしてプレーし、巧みなポジショニングとボールを失わない力、そして内野智章監督が評する「天才的な得点センス」、そして同監督が「移籍してきてからずっと興國メソッドを叩き込んでドリブルの仕方を完全に変えさせたことで天才的なパスセンスも発揮し始めました」と説明する力を発揮するなど、タレント軍団の中でも一際目立つプレーをしている。

 千葉は6月6日から19日までブラジルで活動。一度帰国したのち、7月1日から14日まで再度バイエルンワールドチームで活動するという。「自分がどれだけできるのか、海外の人から目をつけられるように、ただ行くだけでなく、自分の実力を見せつけるために行きます」と宣言。興國サッカー部出身では日本代表FW古橋亨梧(現セルティック)が欧州で活躍中だが、「高卒で海外」が目標の千葉が先輩に続くか注目だ。

 興國は現在、インターハイ大阪府予選真っ最中。11日の準決勝で勝利すれば、初のインターハイ出場が決まる状況だが、チームは千葉の将来を考えて貴重なチャンスにチャレンジさせている。内野監督は「親の負担無く、この年代でブラジルとヨーロッパを経験することは何よりも成長にとって大切で大きなことだと思ったからです。また、代表とかチームではなく単身で世界を経験することは、ピッチ内外で語学をはじめとした世界で戦う選手になるために様々なことが学びにつながると思ったからです」とその理由について説明。興國はまず大阪府予選を突破し、世界で成長を加速させてきたMFを加えて夏の日本一に挑戦する。

すでに千葉(前列左から2人目)はバイエルンワールドチームの活動に参加。(写真は興國高校提供)

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