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山根&三笘で前半2発!!久保&大然がA代表初ゴール!! 森保Jが4-1快勝でキリン杯決勝へ

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MF久保建英がA代表初ゴール

[6.10 キリン杯 日本 4-1 ガーナ ノエスタ]

 日本代表は10日、キリンカップ初戦でガーナ代表と対戦し、4-1で勝利した。DF山根視来とMF三笘薫のゴールで前半を2-1で折り返すと、後半にMF久保建英とFW前田大然が揃ってA代表初ゴール。日本は14日の決勝戦でチュニジア代表と対戦する。

 6年ぶりに開催されたキリンカップ初戦、日本は6日のブラジル戦(●0-1)から先発9人を一気に変更。DF吉田麻也とMF遠藤航だけが引き続き先発し、久保とFW上田綺世が今シリーズ初めてスターティングメンバーに名を連ねた。

 システムは引き続き4-3-3で、GKは川島永嗣が今シリーズ初出場。4バックは左からDF伊藤洋輝、DF谷口彰悟、吉田、山根が並び、アンカーは遠藤が務めた。インサイドハーフは左がMF柴崎岳で右が久保。ウイングは左に三笘、右にMF堂安律が入り、1トップは上田が務めた。

 試合は5-3-1-1のガーナに対し、日本が立ち上がりからハイプレッシャーと細かいパスワークで一方的に主導権を握った。前半10分には最初の決定機。上田と堂安が囲い込んでボールを奪うと、堂安がそのままゴール前まで駆け上がり、強引に左足でフィニッシュを狙った。だが、これは惜しくも右枠外。同12分、久保の左CKを伊藤が頭で落とし、堂安が左足ボレーで狙うも、これも枠を捉えられなかった。

 なおも攻める日本は前半14分、堂安とのワンツーで右サイドを駆け上がった山根が鋭いクロスを送り、柴崎が頭で合わせるも枠外。同20分、左サイドを三笘、伊藤、柴崎で崩し、堂安のシュートは相手に阻まれるも、こぼれ球を拾った柴崎のハイクロスから上田が高い打点のシュートを放つ。しかし、これは相手GKに正面で処理された。同24分、左サイドで三笘が鋭い切り返しを見せたが、シュート性のクロスもゴールにつながらず、0-0のまま時間が過ぎていった。

 それでも前半29分、日本は最終ラインを起点としたボール保持から右サイドに動かすと、山根のパスを久保が受け、左に持ち出して鋭い縦パスを供給。これは堂安の足元には合わなかったように思われたが、堂安はめいっぱい足を伸ばしてボールをそらし、これにうまく飛び出していた山根が振り向きざまに左足シュートを突き刺した。山根はA代表デビューを果たした昨年3月25日の親善試合・韓国戦以来の通算2ゴール目となった。

 ところがその後はややスキが見え始め、前半36分には右サイドでスペースを与えると、FWアンドレ・アイェウに危険なミドルシュートを放たれた日本。すると同44分にまさかのミスから同点に追いつかれた。自陣でのビルドアップで山根がボールを持つと、ボランチの位置への斜めのパスを選択したが、そこに味方は不在。MFクリストファー・アントウィアジェイにカットされると、すぐさま縦につけられ、FWジョルダン・アイェウに強烈なミドルシュートを突き刺された。

 痛恨のミスを犯した山根はピッチに崩れ落ち、吉田に鼓舞され引き起こされる。ところが前半アディショナルタイム1分、そんな背番号2を救ったのはかつてのチームメートだった。左サイドで伊藤のパスを受けた三笘は右足で持ち出してクロスを送ると、飛び込んだ堂安と上田の脇を抜けてそのままファーサイドネットへ。カタールW杯最終予選で本大会行きを決めた男がA代表通算6試合で4得点目を挙げ、再び日本が勝ち越した。

 2-1で後半を迎えた日本は開始時、3連戦目の吉田に代わってDF板倉滉を投入。そこからは序盤同様に試合が落ち着き、両者ともにチャンスの少ない時間が続いた。後半9分、相手のビルドアップを久保がインターセプトし、左サイドへのパスから三笘が攻め上がったが、クロスは味方に合わず。同18分、ドリブルで切れ込んだ久保のパスを受けた上田が右足で果敢に狙うも、相手にブロックされた。

 後半18分、日本はカウンターから抜け出され、遠藤がうまく戻りながら止めたかと思われたが、ファウルの判定。ゴールから約25mの位置でFKを与えたが、J・アイェウのシュートは枠を外れる。すると同24分、ガーナは19歳のFWフェリックス・アフェナ・ギャン、18歳のMFアブドゥル・ファタウ・アイザークを同時に投入した。

 そこで日本も後半25分、遠藤と堂安を下げてMF田中碧とMF伊東純也を投入。すると同28分、谷口のパスを受けた三笘が鋭いドリブルで左サイドを切り裂き、ペナルティエリア内までえぐってゴール前にパスを送ると、これに反応したのは久保。左足ダイレクトでゴールに突き刺した。2019年6月9日のキリンチャレンジ杯エルサルバドル戦でのA代表デビューから3年1日、通算17試合目でようやく初ゴールを記録した。

 後半35分、日本は三笘と上田に代わってMF南野拓実と前田を投入。すると同37分、山根のヘディングパスを受けた伊東が右サイドを切り裂き、ゴール前をえぐると、鋭い折り返しのパスに前田が左足で合わせる。これがゴールに吸い込まれ、前田もA代表初ゴールとなった。日本は同40分、山根に代わってDF中山雄太を入れ、3バックの布陣もテスト。そのまま試合を締め4-1で快勝を収めた。

(取材・文 竹内達也)
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