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[MOM3904]今治東DF竹内海人(3年)_“1本目”をすぐさま自己分析、狙い通りの“2本目”で全国へ導く決勝弾!!

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決勝点を奪った今治東中等教育学校DF竹内海人(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.11 インターハイ愛媛県予選決勝 今治東中等教育学校 2-1 帝京第五高校 会場非公表]

 これまで夏の愛媛県決勝に4度臨んできた今治東中等教育学校が、初めて夏の全国大会への切符を勝ち取った。試合後、谷謙吾監督は「交代で入った選手も含め、みんながバランスを保ちながら戦ってくれた」と全員の健闘を讃えつつ、中でも決勝弾を挙げたDF竹内海人(3年)に「左サイドでボールを落ち着かせてくれ、決定的な仕事をしてくれた」と賛辞を贈った。

 決勝点が生まれたのは、後半34分。MF佐伯柊二(3年)のCKにしっかりと頭を合わせ、帝京五高のゴールをこじあけた。その5分ほど前には、MF薦田大翔(3年)のクロスにヘディングシュートするシーンもあったが、その際はGKに弾かれている。

 試合時間も残り少なくなってきている。チャンスを確実に仕留めたい。「1回目は、ゴールを直接狙って相手GKに弾かれたので、2回目は地面に叩きつけるイメージでいこうと思った」。竹内の狙い通り、勝利を呼び寄せるゴールを奪い取った。

 得点以外のシーンでも、右利きにも関わらず左足から出される高精度のクロスでチャンスを作り、周囲の選手との好連携でサイドからの仕掛けに一役買っていた。「チームにとって重要だと思っている」というサイドからの駆け上がりについても、試合の最後まで質を落とすことはなかった。

 昨年の全国高校サッカー選手権大会に「先輩たちに連れていってもらって」出場した際、「まだまだなんだな」と痛感したという竹内。運動量も競り合いも「勝てていなかった」からこそ、今年はそれらを強く意識して練習に取り組んできた。決勝点を挙げたヘディングに関しても、そうした反省から練習を重ねてきたものだった。

 昨年の冬に得た課題から練習してきたことが、この日のチームの勝利に結びついた。竹内は「自信にもなった」と胸を張る。この自信をさらなる飛躍に繋げたい。インターハイでは、「昨年自分たちが先輩たちにしてもらったように、後輩たちに1つでも多く経験を積んでもらえるよう、チームの勝利に貢献したい」(竹内)。

(取材・文 前田カオリ)
●【特設】高校総体2022

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