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「冬のW杯が世界中の選手を巻き込む国際問題に」伊紙が吉田麻也にも注目して負担を危惧

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DF吉田麻也の発言に伊紙が注目

 イタリア紙『レプブリカ』が、過密日程を懸念する特集記事において、サンプドリアに所属する日本代表主将のDF吉田麻也の発言に注目した。

 2022年カタール・ワールドカップが11月に開催される関係もあり、今年は特に過密日程が組まれているサッカー界。イタリア紙はそんな状況について「冬のW杯が日程に改革をもたらし、回復期間がさらに短くなった」などと指摘して懸念。UEFAネーションズリーグなどの代表戦が6月中旬まで伸び、プレミアリーグの選手を中心にケガの危険性を危惧する声が上がっていることを伝えた。

 イタリア紙は、これが「世界中の選手を巻き込む国際問題」に発展していると指摘。「冬のW杯のためにリーグ戦やカップ戦が前倒しになり、プレミアリーグは8月6日に開幕。マンチェスター・ユナイテッドは6月27日に合宿を開始する。リーグアンも同日程だ」などと述べ、このほかラ・リーガやセリエA、ブンデスリーガもオフシーズンは短く、厳しい日程を迫られていることを報じた。

 またカタールW杯には出場しないものの、イタリア代表のメンバーであるインテルのMFニコロ・バレッラらを例に挙げ、年間出場数が60試合近くに及ぶことを指摘した。イギリスのプロフェッショナル・フットボーラーズ・アソシエーション(PFA)からは、オーバーワークによる筋肉系トラブルの発生により、一部の王者がカタールW杯を欠場する可能性を懸念する声も上がる。

 さらにイタリア紙は、サンプドリアに所属する日本代表DF吉田が問題提起した、度重なる長距離移動による負担についても注目。「サンプドリアDFヨシダは極めて厳しい立場を示した」と述べ、その発言を引用して紹介した。

「大陸間の移動を立て続けに行い、フィジカルやメンタル面でのストレスは耐えきれないほどになっています。ケガが日常茶飯事となり、この問題のために所属クラブが契約延長を見送るリスクがあることも考慮するべきです。このまま前へ進むことはできません。日程に関しては、選手の意見も聞くべきです」

 昨季終了後は東京五輪でフル稼働し、そのままセリエAサンプドリアに合流するなど、過密日程をこなしてきた吉田。今年1月のケガの影響や代表戦の負担もあってかレギュラーの座を失い、所属先との契約も今月末に満了を迎える。

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