[6.12 AFC U23アジア杯準々決勝 日本3-0韓国 タシケント]

　3得点でU-23韓国代表を打ち破ったU-21日本代表。相手にボールを握られる場面もあったが、枠内へのシュートはたった2本。DF半田陸(山形)やGK鈴木彩艶(浦和)ら守備陣の奮闘も目立った。

　日本はU23アジア杯準々決勝で韓国と対戦。2歳年上の世代との対戦も、FW鈴木唯人(清水)の2得点とFW細谷真大(柏)の1得点で3-0と勝利を収めた。試合内容では押される時間もあったが、相手のシュートをDFチェイス・アンリ(シュツットガルト)らの懸命なブロックで防ぐ場面も。「最後の最後のところは、彩艶も含め、11人全員が体を張れたことがゼロにつながった」(半田)。チーム一体となった粘りの守備が勝利をもたらした。

　守護神・鈴木彩は貫禄のセービングでチームを助けた。その一方で「本当に守備陣ががんばってくれた」と仲間たちを称える。「戦術どうこうよりも、体を張るというところだったり、球際は強く言っていた。そこをしっかり発揮してくれたので感謝したいです」。守備陣が自陣への進入をほとんど防ぎ、クロスや空中戦は鈴木彩の安定感あるセーブで対応した。

　15日の準決勝では、開催国ウズベキスタンと対戦。同国は11日の準々決勝でイラクと対戦し、2-2の末にPKでベスト4進出を決めた。開催国のサッカー熱はすさまじく、地元のサポーターが3万人集結。だが、熱を帯びた応援で石が投げられる騒動があったという。記者会見では外国人記者が無観客試合の可能性を指摘していたが、まだ正式に発表はされていない。ウズベキスタンはU-21世代が出場。日本は今大会初めて同世代との対戦となる。

　鈴木彩は「難しい試合になる。どんな状況でも、まず僕たちがしっかりプレーすることを意識していきたい」と意気込みを語っている。

(取材・文　石川祐介)

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