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U-21日本代表はU23アジア杯決勝進出ならず…ボール支配も不発、ウズベキスタンに敗れて3位決定戦へ

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U-21日本代表は決勝進出ならず

[6.15 AFC U23アジア杯準決勝 日本0-2ウズベキスタン タシケント]

 U-21日本代表は15日、U23アジア杯準決勝でU-21ウズベキスタン代表と対戦。後半16分に失点すると、後半44分に2失点目。そのまま追いつくことはできず、0-2で敗れた。日本は18日、3位決定戦でオーストラリアと対戦する。

 12日の準々決勝ではU-23韓国代表に3-0で勝利した日本。16年大会以来の優勝を目指すべく、準決勝では開催国ウズベキスタンと対戦する。日本は今大会初となる“パリ五輪世代”対決に。ウズベキスタン側は準々決勝の試合で一部サポーターが投石などを行い、無観客試合となった。一方で、日本側は特例として上限500人の入場が許可されており、完全アウェーではない状況で大一番に臨んだ。

 日本は準々決勝から先発を2人変更。DF内野貴史(デュッセルドルフ)とMF松岡大起(清水)がメンバーに入る。4-2-3-1の布陣を敷き、GKは鈴木彩艶(浦和)で、4バックは左からDF加藤聖(長崎)、DFチェイス・アンリ(シュツットガルト)、DF馬場晴也(東京V)、内野が並ぶ。ボランチ2枚は松岡とキャプテンマークを巻くMF藤田譲瑠チマ(横浜FM)。2列目は左からMF斉藤光毅(ロンメル)、FW鈴木唯人(清水)、FW藤尾翔太(徳島)を配置。1トップにはFW細谷真大(柏)が入った。[スタメン&布陣]

 日本は前半13分に最初の決定機。鈴木唯がCKを蹴ると、PA手前にこぼれたボールを藤田が右足一閃。しかし、弾道はゴール左に逸れ、枠内を捉えない。その後は日本が効果的なビルドアップでボールを握る。だが、なかなか敵陣PA内まで持ち込めない。

 日本は前半32分にピンチを迎える。ビルドアップをミスし、相手にボールを奪われると、ショートカウンターに遭う。だが、自陣PA内に立ちはだかったのはアンリ。相手の2度のシュートをブロックし、ゴールを守り切った。同42分には再び攻め立てられる。MFホジマト・エルキノフにゴール至近距離からシュートを打たれるが、ゴール上に大きく外れた。

 日本は終盤立て続けにチャンス。前半44分、自陣左サイドのアンリから縦に大きくロングパスが飛ぶ。加藤がボールを収め、左サイドからクロスを上げると、ファーサイドには藤尾が待ち構える。だが、シュートはボールにミートせず、相手GKにキャッチされた。

 前半はボールを支配した日本だが、シュート数は2本のみ。一方、ウズベキスタンはシュート7本を放った。前半はスコアレスのまま折り返した。

 後半は序盤にペースを奪われる日本。鈴木彩の好セーブに救われる場面も増えていく。すると、前半12分に交代カードを切る、斉藤と松岡を下げ、MF佐藤恵允(明治大)とMF山本理仁(東京V)が入る。直後にはパスワークから敵陣に入り込むが、内野のPA右からの折り返しは相手GKの正面に入った。

 すると、日本は後半16分に先制を許す。MFジャスルベク・ジャロリディノフがPA手前でボールを持ち、隙を見て左足を一閃。アウト回転がかかったボールは鈴木彩の頭上を越え、そのままゴールに突き刺さった。

 その後は再びボールを持つ日本だが、決定機を作ることはできない。ウズベキスタンは後半30分までに交代カードを4枚切り、守備を固めていく。日本は同33分に藤尾と内野に代えて、FW中島大嘉(札幌)とDF半田陸(山形)を入れる。4-4-2の布陣で、鈴木唯が右に移動し、中島と細谷が2トップを組んだ。

 しかし、日本は決定機を作れない。後半44分にはカウンターを許し、2失点目を喫した。0-2で試合は終了。決勝に進むことはできず、18日の3位決定戦に回ることになった。

(取材・文 石川祐介)
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