beacon

[MOM3914]明秀日立DF秋葉洸星(3年)_関東大会で自信。堅守・明秀の新たな守備の要

このエントリーをはてなブックマークに追加

堅守・明秀日立高期待のCB秋葉洸星

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.15 インターハイ茨城県予選準決勝 東洋大牛久高 1-4 明秀日立高 ひたちなか市総合運動公園陸上競技場]
 
 堅守を特長とする明秀日立高の新たな守備の要だ。CB秋葉洸星(3年=坂東市立岩井中出身)は181cm、76kgの恵まれた体格の持ち主。DF高嶋修也(現法政大)やDF長谷川皓哉(現日本大)といった全国レベルのCBを育ててきた明秀日立期待のDFだ。

 この日は、後半に相手の1チャンスを防ぎきれずに、1失点。「まだDFラインに波があるので、決勝までにもう一回修正していきたい。チャレンジが弱い」と全く満足していなかった。それでも、秋葉は得意とするヘッドで勝ち続け、味方の背後を広くカバーする動きも。随所でピンチの芽を潰していたCBは、思い切り良く前に出てスライディングタックルを決めるシーンもあった。

 関東大会では最終ラインの中央で存在感を示し、初優勝に大きく貢献。大会優秀選手にも選出されている。「関東のようにレベルが上がって、強くて、上手いFWとかいた時でもしっかりと対応できるようになりました」と口にするCBは、この日も自信を持ってプレー。幾度かミスもあったが、サイドチェンジや縦パスに意図を持ってトライしていた。

 準々決勝では頭部の接触プレーで目が開くことができず、前半20分頃に交代している。それでも、切り替えてこの試合に臨んで戦い、終始チームを安定。萬場努監督はその秋葉を「期待も込めて」マン・オブ・ザ・マッチに推した。
 
 岩井中時代FWの秋葉は、同2年時に県3位、同3年時に県8強を経験。だが、進学する際、明秀日立のコーチ陣からCBへのコンバートを打診され、本人もCBとしての覚悟を決めて入学してきた。1学年上の強力CB長谷川を参考にヘディングやコーチングを強化。長谷川のように味方に強く言うことは課題だが、得意のヘッドは「高さだったり、タイミングだったり、もう少しですね」と先輩に近づくことができているようだ。

 目標はDFフィルヒル・ファン・ダイク(リバプール)やDFパウ・トーレス(ビジャレアル)。「まず安定感。DFが構えて試合を80分間コントロールしていけるようにしていきたい」と自身の将来像を口にする。明秀日立が選手権で活躍する姿を見て進学してきたCBはまず、インターハイ出場権獲得に集中。「今、自分たちは関東優勝して勢いがあるので、このまま決勝も勝って全国に行けるように、しっかりと準備していきたい」。準決勝6発の鹿島学園高を封じ込み、全国切符を勝ち取る。


(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2022

TOP