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神戸は先制点を活かせず逆転負け…イニエスタ「必要以上にむずかしく思えてしまっている」

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神戸のMFアンドレス・イニエスタは後半27分までプレー

[6.18 J1第17節 柏3-1神戸 三協F柏]

 従来の4バックではなく、3-5-2を採用している柏レイソルに、「ミラーゲーム」(ロティーナ監督)をぶつけてきたヴィッセル神戸。ともに決定機がないまま迎えた前半28分、キャプテンマークを巻いて先発したFWアンドレス・イニエスタが、中盤から柏最終ラインの背後へとスルーパスを送ると、走り込んだDF酒井高徳がドリブルで持ち上がる。酒井は対峙するDF大南拓磨を引きつけると、追い越したMF橋本拳人へラストパス。GK松本健太の股下を抜く橋本の技アリのゴールで先制した。

 前節・札幌戦(○4-1)に続く2試合連続の先制点で、今シーズン初の連勝も期待された神戸だが、前半のうちに逆転を許すと後半にも1失点を喫して、1-3での敗戦となった。「前半がうまくいかなったことの責任は自分にある。自分が考えたプランが間違っていた。選手は何も悪くない」とロティーナ監督は、前半の采配を悔やんだ。後半頭から4バックに戻し、左サイドにMF汰木康也を配置、その後中央にFW大迫勇也を配したことで攻撃は活性化し、決定機を何度も創出したが、2点目は遠かった。

「チームの流れがよくない中で、すべてが必要以上にむずかしく思えてしまっていたり、『何かうまくいかない』という流れの中にいる」とイニエスタは、チームの現状を分析する。この日、16位清水、17位湘南が揃って勝利し、ともに勝ち点を16まで延ばしたことで、18位神戸との勝ち点差は5に広がってしまった。

 AFCチャンピオンズリーグではベスト16に勝ち進んでいるとはいえ、昨シーズンのJ1を3位で終えた神戸としては、シーズンを半分終えて最下位というのは想定外だ。「前半戦の結果を受けての評価はネガティブなもの。むずかしい前半戦だったとならざるを得ない」とキャプテンは厳しい表情。「まだまだ試合は残っていますし、この状況を好転させるために、選手としてはやるべきことはすべてやりますし、責任を持って1人1人が力を出し切って状況を変えていければ」とイニエスタは後半戦での巻き返しを誓う。

 神戸の次節は26日、ホームに浦和を迎える。

(取材・文 奥山典幸)
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