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フィールド選手14人で来日…ハリルホジッチ監督は日本戦を前に弱音も

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[5.22 キリン杯 コートジボワール 1-1 パラグアイ ニッパ球]

 FWドログバ、FWカルー(ともにチェルシー)ら主力選手を欠くコートジボワール代表が、層の厚さと個々の能力の高さを見せた。

 前半30分まではアフリカ独特の身体能力の高さやスピードなど持ち味を存分に発揮し、パラグアイを圧倒。徐々に運動量が落ちて、パラグアイに主導権を握られる時間帯も増えたが、後半28分に速攻からMFエブエ(アーセナル)が右サイドを抜け出し、ピンポイントのクロスにFWトラオレ(ソショー)が左足で合わせて先制点を決めた。

 後半32分にミドルシュートで同点弾を許し、1-1の引き分けに終わったが、バヒド・ハリルホジッチ監督は「選手の何人かはベストコンディションではなく、疲れが出た時間帯もあったが、戦術を少しずつ変えてMFを休ませるようにした。それによってゲームをうまくコントロールできるようになったと思う」と及第点を付けた。

 試合2日前の20日に来日。23日には愛知へ移動し、中1日で日本代表と対戦する過酷なスケジュールだ。ケガ人の続出もあり、来日できたフィールド選手はわずか13人。急きょ徳島のFWドゥンビアを追加招集するなどベストメンバーには程遠い。DFコロ・トゥーレ(アーセナル)も「筋肉系の問題がある」ため、この日はベンチで戦況を見守った。

 キリン杯後にW杯予選を控えるハリルホジッチ監督は日本戦に向け「トゥーレは少しでもリスクがあれば使わない」と明言。「選択肢がそんなにない。今日プレーした選手のほとんどが2日後も試合をしなければならないのは私自身も気になっている。選手のコンディションには不安がある。ケガしないことを願っている」と弱音も漏れた。

(取材・文 西山紘平)

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