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[JOMOCUP]「勝ちに行く!」オリヴェイラ監督がJOMO杯公式会見で真剣勝負を宣言

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 「JOMO CUP2008」(2日、国立)の公開練習、公式記者会見が1日、東京・国立競技場で行われた。昨年までのJクラブの東西対抗戦から、Jリーグ選抜のJ-ALLSTARSとKリーグ選抜のK-ALLSTARSが対戦する初の“日韓戦”へ大会方式が変わり、J-ALLSTARSを指揮するオズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島)は選手に「勝負にこだわって勝ちに行く」と宣言。選手も一様に「今までのオールスターとは雰囲気が違う」と口をそろえ、真剣勝負を誓った。
 約1時間の前日練習に笑顔はなかった。ウォーミングアップが終わると、すぐに戦術練習に移行。フィールド選手10人がピッチ上に広がり、ビルドアップからパスをつないでフィニッシュまで持って行く攻撃練習に長時間を割いた。
 練習で明らかになった先発組は4-4-2のシステムで、GK楢崎正剛(名古屋)に、4バックが右から駒野友一(磐田)、中澤佑二(横浜FM)、田中マルクス闘莉王(浦和)、新井場徹(鹿島)。中盤は金南一(神戸)と小笠原満男(鹿島)がダブルボランチを組み、右サイドに山瀬功治(横浜FM) 、左サイドに中村憲剛(川崎F)が入り、ヨンセン(名古屋)と鄭大世(川崎F)が2トップを組んだ。
 オリヴェイラ監督は「1回の練習だけでは制限がある。急に連係を求めても難しいし、連係を高めるための練習をして、ゲームへのイメージを共有し、コミュニケーションを深めることで守備と攻撃のイメージを固めたかった」と練習の意図について語った。最初はDFを置かず、フリーな状態で10人でボールが回してシュートにつなげる形を繰り返すと、徐々にDFの枚数を増やしていき、最後は10対8という実戦形式で連係を深めた。
 「練習内容も鹿島と変わらなかった」と指摘した小笠原はチームの雰囲気について「いつも(のオールスター)は笑いながら練習をやっていたけど、今日はそういうのがなかった」と語った。オールスターの前日練習前にミーティングが行われたこと自体が異例で、その中でオリヴェイラ監督は勝負にこだわる姿勢を前面に打ち出した。駒野が「日韓の対決だし、真剣勝負になると思う」と話したように、選手は今までのオールスターとは違うことを肌で感じている。「ひとつのゲームである以上、勝負にこだわりたい。いいゲームを見せたいし、監督も言っていたけど、勝てるようにがんばりたい」と小笠原は力を込めた。“お祭り”のオールスターではなく、日韓のプライドを懸けた真剣勝負。真夏の国立競技場で、熱い戦いが繰り広げられそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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