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[日本クラブユース選手権(U-18)]FC東京U-18が「東京ダービー」快勝で決勝進出

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[8.01 第32回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会準決勝 FC東京U-18 2-0 東京Vユース ニッパ球]

 高校生年代のクラブユースチーム日本一を争う第32回日本クラブユース選手権(U-18)は1日、4強が激突。FC東京U-18(関東1)と東京ヴェルディユース(関東5)の「東京ダービー」となった準決勝第1試合はFC東京U-18が2-0で勝った。

 関東予選をトップ通過しているFC東京U-18は今年のJFAプリンスリーグ(U-18)関東1部も制した「関東2冠」のチームだ。4-4-2システムの左SBの阿部巧(17)はU-17日本代表で右SBの廣木雄磨(16)はU-16日本代表。183cmのCB畑尾大翔(18)と攻撃の中心である左MFの山浦公裕(17)は昨年のU-17日本代表だった。また今大会ではスーパーサブのFW重松健太郎(17)が5得点で得点ランキングトップタイ。エースストライカーのFW山村佑樹(18)と10番のMF岩渕良太(18)も4得点をマークするなどチームは今大会4試合で17得点を決めている。
 一方、3年ぶりの日本一を目指す東京Vユースは4得点をマークしているMF富所悠主将(18)らを中心に粘り強く勝ち上がってきた。元プロ野球選手の高木豊氏を父に持つ注目の高木兄弟は兄・俊幸(17)が4-4-2システムの左MF、弟の善朗(15)がボランチで先発。またU-17日本代表DF高橋祥平(17)がU-16日本代表のCBキローラン木鈴(16)とともにCBで先発に名を連ねた。
 試合は序盤からFC東京U-18のペース。前線からのハイプレッシャーに東京Vユースはアタッキングエリアに運ぶ前にボールを奪われ、劣勢となった。FC東京U-18は5分に左サイドから切れ込んだMF梅内和磨(17)がMF大貫彰悟(17)とのワンツーから決定的な左足シュート。12分には左CKのこぼれ球をつなぎ、最後は岩渕のバイスクルシュートがゴールを襲った。敵陣に近い位置でボールを奪うFC東京U-18はアタッカーが次々と前を向いた状態でゴールへ近づいていく。東京Vユースは苦しい体勢からのロングボールを畑尾と藤原広太朗(18)の両CBに跳ね返され、さらに苦しい状況に陥った。
 そして17分だ。FC東京U-18はMF三田啓貴(17)を基点に山浦、山村とショートパスをつなぎ、PA付近にまで飛び出してきた三田へ再びパスを通す。すると三田はプレッシャーに来た相手DFの股間を抜く技ありのドリブルから左足を一閃。鮮やかにゴールを破った。「時間も早いので勝負しようと。(DFの)股を抜いて思い切り打った」と三田。ボランチの思い切ったプレーが先制点を呼んだ。対して東京Vユースは高木俊やFW真野亮二(17)がサイドから仕掛けファウルは得るが、決定機を作るには至らず。流れをつかめないまま迎えた前半38分にはU-16日本代表DF高野光司(15)をCBに投入し、高橋をボランチ、高木善を右MFへ移行。早くも選手を入れ替え、反撃を試みた。
 高野とキローラン木鈴の両CBが粘り、高橋を基点とした展開でややリズムを回復した東京Vユースは後半10分に富所の中央突破から真野がゴールを狙う。だが、この後は献身的な働きを見せる三田、大貫ら相手の中盤を崩すことができない。前半と変わらずに後半もペースを握ったFC東京U-18は、16分に岩渕のスルーパスに反応した梅内が左サイドからPA内へ侵入し、決定的な右足シュート。さらにこぼれ球を畑尾が左足で狙うが相手DFの必死の守りにあい、追加点を奪えない。圧倒的に攻めながら2点目を奪えないFC東京U-18は24分に「切り札」重松を投入。その重松が試合を決定付ける。
 32分、中盤でボールをカットした大貫がPAへ走りこんだ山村へパス。山村のシュートはGKに阻まれたがこぼれ球を重松が右足でゴールへ流し込み2-0とした。結局、シュート数19対3という大差をつけたFC東京U-18が快勝。7年ぶりの決勝進出を果たした。
 FC東京U-18の倉又寿雄監督は「ボランチがどこまでできるかと思っていたが良く頑張ってくれた。引いて守るのは自分たちのチームらしくないので前から取りにいった」。ほぼ思惑通りのゲーム内容での勝利に納得の表情を見せていた。
<写真>前半17分、先制ゴールを決めたFC東京U-18・三田(左)をチームメイトが手荒く祝福
(取材・文 吉田太郎)

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