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北京で痛感した初戦の大事さ、内田「死ぬ気で勝ちに行く」

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 初戦の大事さは身を持って体験してきた。DF内田篤人(鹿島)が9月6日のW杯アジア最終予選初戦となるバーレーン戦(マナマ)に向け、必勝を誓った。「五輪でも初戦のアメリカ戦に負けてズルズル行った。(初戦の結果が)かなり大きく影響していると思う」。
 北京五輪では、勝ち点3がノルマだったアメリカとの初戦に0-1で敗れ、結局3戦全敗に終わった。初戦の大事さを痛感した苦い思い出。同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。「死ぬ気で勝ちに行かないと初戦は厳しい」と話す言葉にも自然と力が入った。
 北京五輪で左脇腹を痛め、20日のウルグアイ戦は欠場した。ただ、岡田ジャパンでは初陣の1月26日のチリ戦でA代表デビューを飾ったのを皮切りに、ここまで9試合に先発し、6月22日のW杯アジア3次予選最終戦のバーレーン戦(1-0)では決勝点も決めている。今や不動の右サイドバックとなった内田の復帰は、岡田ジャパンにとっても最大のプラス材料だ。
 「この前(ウルグアイ戦)出ていないので」と、練習後には岡田武史監督から個別に守備のポジショニングなどについて指示を受けた。初のW杯最終予選。それでも20歳の若武者は「緊張とかはしていないし、変に力も入っていない」と冷静そのもの。「試合に出たら運動量を増やして、走って、攻守に貢献できればいい」。北京五輪の悔しさを晴らすためにも、右サイドのスピードスターが南アフリカへの道を切り開く。

(取材・文 西山紘平)

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