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代表メンバー発表、岡田監督会見要旨

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 日本サッカー協会は29日、10月9日のキリンチャレンジカップ2008・UAE戦(東北電ス)、同15日のW杯アジア最終予選・ウズベキスタン戦(埼玉)に臨む日本代表メンバー26人を発表した。DF森重真人(大分)、FW岡崎慎司(清水)、FW興梠慎三(鹿島)、FW森島康仁(大分)の4人が初招集となった。
以下、岡田武史監督の記者会見要旨

岡田武史監督
「日本代表にとって次のウズベキスタン戦が第2戦になるが、前の試合に勝ったから、負けたからとかは関係なく、目の前の試合に必ず勝たなければならない。また背水と言うと誤解されるかもしれないが、そういう気持ちでホームでウズベキスタンを破りたい。今回は通常より多めに選んでいるが、さらに追加発表の可能性もあると思っている。予選が始まってからはなかなか練習会はできない。アウェーで新しい選手を入れるのはリスクが大きいし、このホームの試合を大事にしたいということで多めに呼んだ。UAE戦後に何人か絞って、ウズベキスタン戦に向けて集中できるようにしたい。今調子のいいメンバー、手元でチャレンジさせたいメンバーを選んだ。選考合宿ではなく、ウズベキスタン戦に勝つためのメンバーと考えている」

―五輪世代の4人が初招集となったが、前に話していたように練習生というイメージなのか?
「練習生という言い方には語弊がある。ウズベキスタン戦に勝つためのメンバー。呼んだことがないので、実際に呼んでみてイメージと違うとリスクが高いので多めに呼んだ。この中からウズベキスタン戦に向けてフェアに選んでいく。
 3人は攻撃の選手だが、それぞれ個性がある。森島はパワーというか、大きな体で、そこそこスピードも高さもある。興梠はスピードがあって、切れのあるドリブルを持っている。岡崎は運動量があり、球際で頑張れる。そういう個性ある選手をこのチームにどう融合できるか。森重は大枠のDFに入れていたが、今回は一度呼んでみようと。DFでありながら球出しのセンスがあるし、球際も戦える。大分は3バックなので呼んでみないと分からないところもあるが、4バックでも対応できる能力があると聞いている」

―追加招集があるということだが、なぜ今回一緒に発表しないのか?
「練習していく中でトータルのメンバーの数は重要な項目になる。今回フィールド選手は23人だが、24~25人の方が練習をやりやすい。それと、今はケガをしているが、ウズベキスタン戦前のキャンプまでにできる可能性のある選手、まだ見極め切れていない選手が少しいるので、追加という形にした」

―バーレーン戦は出場停止だった大久保に対する期待は?
「彼に関しては得点という意味では日本人の中で非凡なものを持っていると思っている。点を取ることに関しては才能を持っている。ウズベキスタン戦でも期待しているし、できたら退場にならないでほしい(笑)。前から優秀な選手だと思っていたし、マリノスの監督をしているときから相手にすると嫌な選手だなと思っていた。経験を積んでいく中でさらに伸びてくれたと思うし、ああ見えて純粋な気持ちも持っているので、まだまだ伸びてくれると思う」

―ウズベキスタンにはジーコがサポートするという話もあるが、やりづらいか?
「どうですかね。日本にも来るとは聞いているが、まったく分からない。監督も代わって、相手どうこうより、自分たちのことを考えている。ジーコが来るから何かが変わるとか、やりづらいとかはない」

―以前、スタッフ会議のあとに守備で試したいことがあると言っていたが?
「それは失言ですね(笑)。気候も涼しくなったし、もう少しアグレッシブな守備ができればなと考えている。その程度にしておきます」

―攻撃で新たにチャレンジしたいことは?
「UAE戦でパワープレーやサインプレーをするつもりはない。ただ、少しずつ進歩する上で、攻撃の狙いの的を絞りたいとは思っている。試合前にそのポイントをしゃべる監督は世界中にいないと思うが、みんなの共通意識をもう少し集中させてみようかなと思っている」

―バーレーン戦では高さのある選手がいなかったが、巻、森島を入れた理由は?
「巻は入れていたと思いますが。森島に関しては言えば、高さがマイナスになることはないし、他の能力が一緒なら高さのある方が有利。ひとつのストロングポイントだと思う。総合的に見て、まだ表現しきれていないところはあるが、ポテンシャルを感じたのでチームの中で試してみたいと思った」

(取材・文 西山紘平)

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