beacon

香川U-19代表選出にC大阪「いつか倒れる」

このエントリーをはてなブックマークに追加
 日本サッカー協会は20日、来年のU-20W杯(エジプト)出場を懸けたAFC U-19選手権(10月31日開幕、サウジアラビア)日本代表を発表。グループリーグの3試合限定ながらも、セレッソ大阪の日本代表MF香川真司(19)を招集した。

 21日付スポーツ報知によると、香川は「選ばれたのはすごくうれしい。U-19でもプラスになることは多い。体力的には厳しいけど、選ばれたからにはU-20W杯出場を決めたい」と前向きなコメントをしたが、発表があることを知らなかったクラブ側は憤慨。「そりゃ疲れてるよ。暑いところに行って戻ってきても(クラブ、フル代表で)絶対に動けない。こんなことをしてたら、いつか倒れてしまう」。心ない協会の対応に、関係者はこうまくし立てたという。

 香川は26日の仙台戦(長居)後、U-19代表に合流しサウジアラビアへ出発。31日から中1日で3試合を戦い、同代表を離脱して6日に帰国(予定)すると、甲府戦(8日、小瀬)、日本代表vs.シリア戦(13日、ホムスタ)を戦い、19日はW杯アジア最終予選第3戦カタール戦(ドーハ)も控える。さらに23日にはリーグ戦の湘南戦(長居)。約1ヵ月間で中東との6000km以上を2往復し、計8試合を戦うことになる。
 体力面を懸念するC大阪に対し、日本サッカー協会の小野剛技術委員長(46)は「シリア戦に向け、リセットするために戻す。8日に出場するかはクラブが判断すること」と話せば、フル代表の岡田武史監督(52)も「私が口を出すことではない」。19歳のMFにあまりにも過酷なスケジュールが課せられた。

(文 吉田太郎)

TOP