beacon

鹿島vs新潟 試合後の選手コメント

このエントリーをはてなブックマークに追加
[11.9 J1第31節 鹿島0-0新潟 カシマ]

 首位の鹿島アントラーズはホームでアルビレックス新潟と対戦。混戦の優勝争いを抜け出すためにも勝ち点3がほしかったが、新潟の守りを最後まで崩せず、0-0のスコアレスドローに終わった。
以下、試合後の監督、選手コメント

<鹿島>
●FW興梠慎三
「僕も含めて決定機はあって、そこを決めてれば勝った試合」
―GKとの1対1もあったが?
「あそこで決めてれば勝ったと思うし、僕の責任。形はある程度つくれていたし、ボール支配率でも上回っていた。あとは決定力。みんな気持ちはいつも以上にあったし、まだ首位なので、残り全勝できるように一戦一戦、戦っていきたい」
―他の上位陣が負けていたが?
「他のチームも落としていたので、勝っとけば2位との差は広まったけど、そう簡単にはいかない」
―次は大分戦だが?
「次負けたら逆転される。次こそ勝ちにいきたい」

●MF本山雅志
「チャンスはつくっていたし、あとはラストパスの精度。もう終わったことなので、次に向けて、(天皇杯で)ひとつ空くけど、いい形でいけるようにしたい」

●MF中後雅喜
「ホームというのもあったし、今一番大事なのは勝ち点3だったので、引き分けで終わったのは残念。相手もしっかりブロックをつくって、はね返してきたけど、もう少し工夫というか、クロスでも早いボールを入れるとか、相手の高いところは外すとか、バリエーションを増やさないといけない。勝ち点3が欲しかったけど、最低限の勝ち点1は取った。みんな戦おうという気持ちはあったし、それを続ければ勝ち点3を積み上げられると思う。僕らは自力で優勝できるし、相手関係なく、自分たちのことに集中してやりたい」
―次は大分戦だが?
「いいチームだし、今勢いがあるチームだと思う。しっかり気持ちを持って戦えれば。優勝の文字が見えてくる時期だけど、意識せず、一戦一戦戦わないといけない」

●DF新井場徹
「まだ終わったわけじゃないし、首位にいる。切り替えて、次からまた全力でやっていきたい」
―他の上位陣が負けていたというのが逆にプレッシャーになった?
「プレッシャーがあるとは自分たち自身は思っていない。Jリーグも佳境に入れば、激しい試合になるのは当然だし、大差がつくような試合はなくなる。みんな必死なんで。佳境に入ればこういう試合になるのは普通だと思う。みんな力を出し切った結果が引き分けだし、悲観する状況じゃない」

●DF岩政大樹
「中盤でタッチ数が多い。ボールを持って探してパスとか、安全なパスとか。動いてパス、もらってパスってテンポをつくらないと、最後のゴールを奪うのは難しい」

<新潟>
鈴木淳監督
「両チームとも非常に激しいゲームを展開していた。首位の鹿島を相手に、しっかり守ってカウンターという試合運びをしようとした。鹿島のボール回しと攻守の切り替えの早さに、前半は戸惑ったけど、後半の中盤からこちらもボールを回してゴールに迫って行った。だが、点が入らなかった。そういう試合でした」
―この勝ち点1をどう評価するか?
「当然、1位のチームが相手で、しかもアウェーの試合。勝ち点1は大きい。これから一戦一戦、気の抜けない試合になるが、それにつながる試合だっだ。こういう試合を残り3試合やって、勝ち点をひとつでも積み重ねていきたい」

●FW矢野貴章
―スコアレスドローで勝ち点1を取ったが?
「先に点を取られたくなかったし、守備からいこうという意識を徹底していた。アウェーの中でも勝ち点1取れたことが、残り3試合の中で大きいし、次につながる大きな勝ち点1になると思う。(23日の大宮戦は)勝ち点が一緒という、すごく大事な試合になる。より一層厳しい、大事な試合になる」
―立ち上がりのチャンスが惜しかったが?
「もったいなかったですね。理想としている攻撃から早い時間にチャンスになったので、最低でも枠に行かないといけなかった」
―勝ち点1については?
「勝ち点0と1では全然違う。守備はチームから求められていることですし、自分のいいところでもある。ただ、(攻守の)バランスは難しい。でも、点は取らないといけないし、だからといってさぼってはいけないし。とにかく、勝ち点3を取るのがいいのは間違いないが、負けてゼロより、少しずつ積み重ねていくことが重要だと思う」
―大宮戦に向けての抱負は?
「非常に大事な試合というのは誰でも分かっている。ホームでできるという利点はある。落とせない試合になると思う」

●MF本間勲
「勝ち点1で満足するのではなく、勝ち点3というのを目指さないといけない。でも、押し込まれてはいたけど、決定的な場面はなかった。チームとしてしっかりと守備に入っていくことを徹底していた。向こうもプレッシャーがあるし、こっちも負けられない。上位のチームもやりづらいのだと思う。こっちは、とにかく気持ちをひとつにしていこうということを心がけた。あとは、ここ長いこと点が取れていない(5試合連続無得点)ので、天皇杯で少しでも攻撃面をやって、次の大宮戦に臨みたい」

●MF千葉和彦
「鹿島は攻守の切り替えが早いという印象があったが、後半はうちもボールを回せた。首位のチームを相手にどれだけできるのか、というのがあった。手応えはあった」

●DF千代反田充
「みんなでハードワークして、アウェーで鹿島を相手に勝ち点1を取ったことは次につながると思う。前線の選手から中盤までプレスにいってくれて、守備はすごいよかった。しっかり(失点)ゼロで行くことでチャンスにもつながると思っていた」
―次は大宮戦だが?
「この勝ち点1の価値は次の試合で左右される。大宮との直接対決に勝つことで、大きな勝ち点1になる」

●GK北野貴之
「勝ちたかったけど、アウェーで勝ち点1が取れたのはよかった。鹿島は首位ということで、攻めのバリエーションがあって強かったけど、無失点で守り切れたのは評価できる」
―どんな思いで試合に臨んだ?
「気持ちが左右するゲーム。相手が首位とか関係なく、いいゲームをして勝ちをもぎ取ろうと話していた。その強い気持ちを90分通して出せた。できれば勝ち点3がほしかったけど、勝ち点1でも大きく変わると思う」
―興梠との1対1を止めた場面は?
「間合いをつめたら、(興梠が)うまくトゥーキックで浮かしてきたけど、体重が残っていて左手で当てられた。もう1回やれと言われても分からないけど。僕が入れられれば、みんなの集中も切れる。そこをやられずにいけたのはよかった。無失点で抑えて結果が出ているのはいいこと。これを残り3試合も続けて、守備から始まるチームでいけるよう頑張りたい」

(取材・文 矢内由美子、西山紘平)

TOP