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清水が埼スタ初勝利!枝村はスーパーボレーに「ラッキー」

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[11.23 J1第32節 浦和1-2清水 埼玉]

 清水エスパルスが埼玉スタジアムで初めて浦和を撃破した。長谷川健太監督は「できすぎ。最高の舞台で、満員のスタジアムで、本当に最高のゲームができた」と満面の笑みを浮かべた。

 スーパーボレーで勢いに乗った。前半21分、MF兵働昭弘のロビングパスに飛び出したMF枝村匠馬が後方からのボールをワンバウンド直後に右足ダイレクトボレーで合わせる芸術弾で先制。「ラッキーでした」。そう照れ笑いした枝村に、アシストの兵働も「後ろからのボールだったから難しいかなと思ったけど、すごいシュートを決めてくれた」と驚嘆した。

 後半22分に同点に追い付かれたが、前がかりになる浦和に対し、がっぷり四つに組み合い、地力で押し切った。後半37分、DF細貝萌のパスミスを奪ったMF伊東輝悦が兵働につなぎ、右サイドから走り込んだFW矢島卓郎にスルーパス。「思ったよりボールが短かくて、あそこ(ニアサイド)しか蹴れなかった」。左足でニアサイドに流し込んだシュートはGK都築龍太の手をはじき、ゴールマウスに吸い込まれた。「いい雰囲気のスタジアムで、やりやすくはないけど、やりがいがあるところだった。勝ったことのないスタジアムで、勝ててよかった」。殊勲の矢島はそう言ってはにかんだ。

 ナビスコ杯決勝で敗れたショックを完全にぬぐい去った。15日の天皇杯5回戦で延長戦に持つれ込む激闘の末、鹿島に4-3で勝った勢いをリーグ戦にもつなげた。「あの試合(鹿島)があったから、今日こういうゲームができた」と長谷川監督も言う。MF山本真希は「今は負ける気がしない」と胸を張った。リーグ戦は残り2試合。天皇杯で最後のタイトルを勝ち獲るためにも、残り全勝で締めくくる。

<写真>芸術的な先制ボレーを決め、No.1のポーズをとる枝村

(取材・文 西山紘平)

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