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20歳の素顔のぞかせた内田、「やっと休みだー」

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[12.6 J1第34節 札幌0-1鹿島 札幌ド]

 超過密日程だった1シーズンの疲れがドッと出たようだった。優勝を告げるホイッスルが鳴った瞬間、DF内田篤人は思わずしゃがみこんだ。「疲れてたんですよ」。そう苦笑いしながら「やっと休みだー」と漏らした姿に20歳の素顔があった。鹿島、日本代表、五輪代表。“三足のわらじ”を履いたシーズンがやっと終わった。「ケガもしたけど、それもいい経験になったのかな。チームがコロコロ変わるのは大変だったけど。シーズンを通して安定したプレー、最低限の仕事はできたと思う」と胸を張った。

 11月23日、大分との首位攻防戦では自ら決勝点を決めた。不動の右サイドバックとして積極的に攻撃に参加しながら、守備でも終盤4試合連続完封に貢献。さまざまな国際舞台を経験しながら、持ち味の攻撃力と同時に苦手の守備にも磨きをかけてきた。

 来年は五輪こそないが、日本代表の活動はいよいよ佳境を迎える。クラブでもリーグ3連覇、アジア制覇を目指す厳しいシーズンが待っている。「大変だと思うけど、そういうのの繰り返しだから。若いから大丈夫。まだ20歳だから!」。内田の飛躍は、まだまだ止まりそうにない。

<写真>鹿島DF内田
(取材・文 西山紘平)

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